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ダイハツ新型トールの燃費は悪い?実燃費を徹底解説

2019年8月30日

ダイハツ新型トールの実燃費

このページはダイハツ新型トールの燃費について余すことなくまとめました。

新型トールはコンパクトカーでありながら、広い室内と抜群の収納力を備えた、ファミリーカーとしても十分使用できるクルマです。

カタログ燃費は22~25km/Lと公表されていますが、実燃費はどれくらいなのでしょうか?

あらゆるシーンの実燃費を検証し、ライバル車の燃費と比べてみました。




新型トールの燃費と実燃費を公開

新型トールの燃費と実燃費

トールの燃費は搭載エンジンと駆動方式によって異なり、エンジンはターボエンジンとノンターボエンジンの2種類です。

駆動方式はターボエンジンでは2WD、ノンターボエンジンでは2WDと4WDがあり、その組み合わせによって燃費が異なります。

カタログ燃費

  • ノンターボエンジン:21.8km/L
  • ターボエンジン:24.6km/L

では具体的な燃費を見ていきましょう。ターボエンジン搭載車であれば、21.8km/Lと燃費性能は魅力的な数字です。ノンターボエンジンの2WDでは、24.6km/L、4WDでは22.0km/Lとまずまずの低燃費です。

しかし、カタログに載っている燃費と実際の燃費には差があることが広く知られています。実際の運転でも同程度の燃費なのかは、気になるところでしょう。

実燃費

  • ノンターボエンジン:16.44km/L
  • ターボエンジン:14.29km/L

では、実際に新型トールを運転した場合の実燃費はどれくらいなのでしょうか。

実際に運転する方の実燃費は平均として、ターボエンジンでは14.29km/L、ノンターボエンジンの2WDでは16.44km/L、4WDでは10.77km/Lという結果になりました。

実燃費の数値は、全体の中では可も不可もない水準といえます。

新型トールの燃費の評価は辛口が多い?

新型トールの燃費は実際にはどう評価されているのでしょうか。

トールは、カタログ上では低燃費ですが、実燃費はそこまで低燃費とはいえないようです。

燃費達成率

  • ノンターボエンジン:66.9%
  • ターボエンジン:65.6%

カタログ記載の燃費と実燃費とを達成率で表すと、ターボエンジンでは達成率は65.6%、ノンターボエンジンの2WDでは66.9%、4WDでは49.0%と、実際に数字で見るとその達成率の低さはやや低い水準になります。

燃費については賛否両論

車の重さとパワーの余裕のなさが燃費を悪くしているのでは。
広いし乗りやすいし、燃費もよい。

新型トールを運転している人の評価としても、賛否両論があります。

平均的な燃費水準であるため乗る人の評価が分かれているといえます。

なお4WDでの実燃費の低さについて、4WDは降雪地域で利用される傾向があるため、エアコンや雪道による渋滞などで燃費が悪化するのが原因と考えられます。

新型トールの市街地と高速道路の実燃費

新型トールの燃費

信号などで停止したり、渋滞することの多い市街地と、停車が少なく速度を出す高速道路とでは、燃費に差が出るのは当然です。

では、新型トールの市街地と高速道路の実燃費は一体どれくらいなのでしょうか。

以下、ノンターボエンジンの2WDで走行した際の実燃費を記載します。

実燃費は高速で伸びる!

  • 市街地:16.2km/L
  • 高速道路:18.8km/L

まず市街地ですが、実際のレポートを見てみると、実燃費は16.2km/Lです。これはノンターボエンジンの2WDでの実燃費の平均値と同じです。

一方、高速道路では、18.8km/Lと、市街地に比べると燃費が良いことが分かります。新型トールはガソリン車のため、高速道路の方が燃費がいいようです。

郊外の実燃費

  • 郊外:16.2km/L

道路にアップダウンや信号が少なく、走行の流れの良い郊外での燃費はどうでしょうか。

流れの良い道であれば実燃費の数値も期待できますが、実際には16.2km/Lと、市街地と変わらない数値でした。

燃費の季節ごとの違いに注意

新型トールの燃費

トールの燃費は、季節によって大きく変わってきます。夏はクーラー、冬は暖房でエアコンを使用するため、燃費が悪くなるといわれています。

実際に購入する際は、季節ごとの燃費の違いも押さえておきましょう。

トールの燃費は夏と冬に落ちる

夏は3キロ落ちる

まず、クーラーを使用する7月から9月にかけての実燃費は、13.8km/Lと、平均実燃費よりもさらに下回ります。クーラーの使用が大きく関わっているようです。

リッター当たりおよそ3キロ燃費が落ちることを覚悟しておきましょう。

冬は2キロ落ちる

同様に、暖房を使用する12月から3月も燃費は下がります。

実燃費は14.3km/Lと、クーラーを使用する夏の時期ほどではありませんが、リッター当たりおよそ2キロ燃費が落ちます。

なお暖房がエンジンの余熱を利用するため、夏ほどは燃費はおちません。

エアコンは、燃費も意識しながら使用するとよいでしょう。

ライバル車のソリオとの燃費比較

ダイハツの新型トールの競合車として比較される一つが、スズキのソリオです。

同じコンパクトカーであり、低燃費や室内空間の広さ、スライドドアなど、同じ特徴を備えています。

カタログ上の燃費はソリオが上

まず、ソリオの燃費ですが、搭載エンジンと駆動方式によって異なります。

エンジンはガソリンエンジン、マイルドハイブリッド、ハイブリッドの3種類で、駆動方式はFFと4WDに分けられます。

燃費はJC08モードで22.0~32.0km/Lと、同タイプのコンパクトカーの中では一番といっていい燃費の良さが魅力です。

燃費達成率は変わらない

しかし、重要なのは実燃費です。

ソリオの実燃費は、13.72~19.08km/Lと、実燃費の達成率はおよそ48~66%だということが分かります。

新型トールの達成率がおよそ49~66%のため、達成率としてはそれほど変わりません。

ソリオがハイト系ワゴンの中ではトップクラスの低燃費であるといえますが、それほど大きな差はないことが分かります。

新型トールの燃費は乗り方次第で水準以上になる

新型トールの燃費

総合的に新型トールの燃費は可も不可もない水準といえますが、燃費を向上させるコツを知っておくと、水準以上の燃費になります。

アクセルとブレーキに注意

まず、発進時にアクセルをゆっくり踏み込むようにしましょう。車が一番ガソリンを使うのは発進する時であり、ゆっくり加速させることで燃費を節約できます。

走行時にも、アクセルやブレーキを頻繁に使用すると燃費が悪くなるので、注意します。

エンジンはこまめに切る

また、アイドリングも燃費に関わっています。待機しているだけとはいえ、ガソリンは消費しているのです。停止時間が長い場合には、できるだけエンジンを切るようにしましょう。

重いものをのせない

さらに、車の積載重量もポイントです。重い荷物を載せているほど余分にガソリンを消費するため、燃費も悪くなります。

全体のまとめ

  • カタログ燃費は22~25km/L
  • 実燃費は14~17km/L
  • 実燃費は可も不可もない水準。悪いということはない
  • 乗り方次第で、燃費は向上できる

新型トールの実燃費は、全体としては可も不可もない水準というのが結論です。

トールの広さや利便性をふまえれば、合格レベルといえるのではないでしょうか。

数値的に燃費が悪いということはないので安心してください。

乗り方にさえ気をつければ充分に満足できるでしょう。

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