ホンダが生産・販売するコンパクトミニバン「フリード」。
2023年ミニバンの新車販売ランキングでは、4位に入るほどの人気車種です。
そんなフリードですが、現行モデル(2代目)が登場して7年がたつ2024年にフルモデルチェンジが見込まれています。
現在はスパイショットの目撃も増えておりその全貌が見えつつあります。
このページは、大注目の新型フリードのフルモデルチェンジ時期や価格、魅力についてくわしく解説していきます。
日本車を中心にあらゆる自動車に精通し、車の最新情報を調査している。車業界で働いた経験と知識を活かし、リアルな情報を書いている。
※本記事の内容は予想に基づくものであり、正確性を保証するものではありません。
目次
新型フリードのフルモデルチェンジ・発売日はいつ?
フリードのフルモデルチェンジ日は未定になります。(2023年10月時点)
ただ、フルモデルチェンジの時期と発売日については、2024年6月前後が有力とされています。
これはフリードのフルモデルチェンジが8年というサイクルと一致し、初代と2代目も同様のタイミングで発表されているためです。
フリード | 発売日 |
初代 | 2008年5月~ |
2代目 | 2016年6月24日先行公開 2016年9月~ |
新型 | 2024年6月前後 |
また、フリードのライバル車種であるトヨタのシエンタは、2022年8月にフルモデルチェンジを実施しています。
新型フリードを投入することで、コンパクトミニバン市場における優位性を保つためにシエンタのFMCから数年以内に実施されるのが自然です。
進化した新型フリードが登場することで、ホンダのコンパクトシリーズ全体の魅力が高まり、多くのユーザーにとって更なる選択肢が増えるでしょう。

フルモデルチェンジされるフリード、今から楽しみですね。
フルモデルチェンジ後の新型フリードの価格
フルモデルチェンジ後のフリードの価格予想は240万円~となり、値上げ幅は最小限に抑えられ、割安感は維持される見込みです。
フリードはすでに成功している車であり、競合のシエンタの価格を踏まえると大きな価格変更はないでしょう。
車種 | ガソリン車価格 | ハイブリッド車価格 |
現行フリード | 233万9000円〜279万2900円 | 268万8400円〜312万2900円 |
新型フリード | 240万円〜(予想) | 280万円〜(予想) |
新型シエンタ | 234万円〜 | 269万円〜 |
新型フリードは先進装備やインフレの影響と、ライバル車の価格を総合すると5~10万円の値上げが想定され「240万円~280万円」となる見込みです。
ハイブリッドには、コストパフォーマンスに優れた2モーターシステム「e:HEV」が採用され10万円弱の値上げは妥当です。
同社のステップワゴンe:HEVエアーグレードは343万7500円であり、フリードは約70万円安くなる計算のため、割安感は維持されるでしょう。
ホンダ新型フリードの魅力とポイントをチェック
フルモデルチェンジ後の新型フリードは前型の良さを引き継ぎつつも、デザイン・スペック・機能の全ての面で正当に進化していると言えるでしょう。
エクステリアはデザイン性が大幅に向上
テストカーの新型フリードと言われてる車に遭遇しました#HONDA pic.twitter.com/FEx7d9EWbI
— しゅん!! (@LDH31503150) October 7, 2023
デザインはキーコンセプトを引き継ぎつつも、丸みのあるフォルムからより上質感のある、水平基調の角型ボディが採用される見込みです。
フロントは原点回帰が意識されたシンプルかつ、力強いデザインが特徴。
フロントグリルはミニマルでありながら、太めのデイライトが2つ入ることで存在感を放っています。さらに次世代LEDヘッドランプおよび、シーケンシャルターンランプの採用によって機能性とデザイン性が向上。
縦型のリアコンビネーションランプも取り入れることで、優れた存在感と後方視認性を実現しています。
さらに、上級グレードにはLEDフォグランプをはじめ複数のランプが設定される見込みとなっています。
内装は居住性と先進機能が向上
室内空間は全長を伸ばすことで、後席空間が広がり3列目の居住性が向上。
内装には直線基調のデザインを採用し、最新のマルチインフォメーションディスプレイや10.2インチのデジタルグラフィックメーター、エレクトリックギアセレクターなど、先進的なテクノロジーの導入がされます。
電動パーキングオートブレーキやシートヒーターは標準装備となり、上級グレードではステアリングヒーターやハンズフリーパワーゲート、ハンズフリーサイドドアが追加。
ボディカラーには、新たにツートンカラーが加わり、内装には高級感あふれるプライムスムースのコンビシートが採用されます。
サイズは旧型と大きくは変わらず
項目 | 現行モデル | 新モデル (予想) |
全長 | 4,265 mm | 4,295 mm |
全幅 | 1,695 mm | 1,695 mm |
全高 | 1,710 mm | 1,720 mm |
ホイールベース | 2,740 mm | 2,760 mm |
最低地上高 | 13.5 cm | 15 cm |
ボディサイズは、全長が4,295mm、全幅が1695mm、全高が1720mmmと、前モデルとほぼ変わりありませんが、僅かなサイズアップが予想されます。
全長は若干伸ばすことで居住性をより確保。
ホイールベースが2,760mmは達し、最低地上高も13.5cmから15cmへと増えることで、乗り心地と走行安定性の向上も期待できるでしょう。
パワートレインは「e:HEV」を新設定
エンジンは、直列4気筒1.5リッターガソリンエンジンと、ガソリンエンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッドモデル「e:HEV」が新たに登場。
フリードe:HEVの採用によって今まで以上に燃費の向上と、環境に配慮した力強い走行が可能となります。
燃費はガソリンエンジンは前モデルの17km/Lから17.9km/Lに、ハイブリッドは20.9Km/Lから22.8km/Lになる見込みです。
燃費
エンジンタイプ | 前モデルの燃費 | 新モデルの燃費 |
ガソリンエンジン | 17 km/L | 17.9 km/L |
ハイブリッド | 20.9 km/L | 22.8 km/L |
ガソリンエンジンは131ps(馬力)と15.8kgmの最大トルクを持ち、e:HEVエンジンが72psと13.0kgmが見込まれ、パワー面も申し分ありません。
パワー
エンジン | 直列4気筒1.5リッター ガソリンエンジン | ハイブリッドエンジン |
最高出力 | 1ps/ 6,600rpm | 1372kW(98PS)/ 5,600-6,400rpm |
最大トルク | 15.8kgm/ 4,600rpm | 127Nm(13.0kgm)/ 4,500-5,000rpm |
モーター 最高出力 | – | 80kW(109PS)/ 3,500-8,000rpm |
モーター 最大トルク | – | 253Nm(25.8kgfm)/ 0-3,000rpm |
駆動方式 | 2WD(FF)/ 4WD | 2WD(FF)/ 4WD |
トランスミッションでは、ガソリン車は無段変速オートマチックを、ハイブリッド車は電気式トランスミッションを採用。
両モデルとも2WDと4WDから選択可能です。
最新の先進機能・安全装備に注目
全グレードで「ホンダコネクト」が標準装備され、最大12.3インチのタッチスクリーンが設定される見込みです。
「ホンダコネクト」は、2020年にデビューした新世代の車載通信サービスであり、初めて「フィット」に導入された後、電気車の「Honda e」や最近フルモデルチェンジを遂げた「ヴェゼル」にも採用されています。
この先進機能は、リモートでの鍵のロックやアンロック操作、緊急状況に対応する通報ボタン、さらには車内でのWi-Fi接続を可能にするといった多彩なサービスにより快適性を高めてくれます。
安全性能はホンダセンシング360が全車に標準装備し、衝突軽減ブレーキ、車線変更支援、誤発進抑制など、多くの先進機能が搭載。
さらに渋滞追従機能や先行者発進通知機能、標識認識機能も追加され、前モデルより安全面も大幅にアップしています。
ホンダ新型フリードのフルモデルチェンジ情報まとめ
今回は、ホンダ新型フリードのフルモデルチェンジ時期や価格、魅力についてくわしく解説してきました。
- 2024年に発売が見込まれる
- 価格予想は240万円~
- キーコンセプトに変更はなし
- デザイン・スペックが大幅に進化
- 先進機能や安全装備も充実
- e:HEVが新たに設定
新型フリードは、現行モデルの良い部分を継承しつつも、さまざまな改良を施すことで、その先進性と非常に期待感のある仕上りとなっています。更に人気化する可能性は高いでしょう。
その一方、ライバル車のシエンタを見据えて、値上げは最小限に抑えられる見込み。
このように、新型フリードは実用性とコストパフォーマンスを両立したミニバンとして、購入価値のある一台であることは間違いありません。

フルモデルチェンジで大幅に商品力がアップした新型フリードに期待しましょう。