2024年に入り、日本で開催された「オートサロン2024」に登場し、大反響を集めたジムニー5ドア。
全長が長いことから「ジムニーロング」と呼ばれ話題を集めています。
日本での発売が予定されており、法規対応が完了する2024年内に登場する可能性が出てきました。
そこで今回は、ジムニー5ドアの最新情報を元に日本における発売日や価格などを予想していきたいと思います。
目次
ジムニー5ドアの日本発売日は2024年秋以降の見込み
スズキ新型ジムニー5ドアは、インドにあるグルガオン工場で生産され、2023年6月7日からインド市場から順に南アフリカや中南米へ輸出されていく予定です。
そこで気になるのが「日本で発売されるのか」「発売されるならいつなのか」という点になります。
日本におけるジムニー5ドアの発売日は未確定ですが、結論からすると早ければ2024年秋以降に販売開始されるでしょう。
2023年6月15日には日本の特許庁の意匠公報にジムニー5ドアのイメージが掲載されており、意匠登録がされた理由は、インド仕様にはない日本の法規対応したものであるため。
日本での法規対応を全てクリアできるタイミングが2024年夏頃と言われており、早ければ2024年秋ごろに発売開始となる見込みです。
ただ、日本で発売中のジムニーやジムニーシエラの納車待ちが一年以上と長期化しており、2023年中に発売しても生産が圧迫されるため、2025年以降に発売がずれ込む可能性あります。
ジムニーシエラの納期がどこまで改善されるかが、ジムニー5ドアが2024年度中に発売できるかのポイントになりそうです。
スズキ新型ジムニー5ドアの予想価格
ジムニー5ドアの日本価格は400万円ほどと予想され、ジムニーシエラの価格(186万3400円から208万4500円)と比べても高くなる見込みです。
ジムニーシエラよりもサイズアップし、利便性や先進装備が充実することや、日本での法規対応コストを反映した価格帯と言えるでしょう。
参考情報として、インドのマルチ・スズキ インディア社は、新型ジムニー5ドアの発売と同時に現地での販売価格を公表しました。
公表された価格によれば、最も価格の低い“ゼータ・5MT”モデルが127万4000ルピー(日本円で約215万3,000円)で、一方で最上級モデルの“アルファ・4AT・ツートーンカラー”は150万5000ルピー(約254万3,000円)と設定されています。
これらの価格は、インドの経済状況を考慮に入れても適正と言えますが、インドでは日本車が50万円以上安い価格設定で売られることが多々あります。もし日本で販売が開始された場合、先進安全機能も含めやや高い価格設定になるのは仕方がないでしょう。
ジムニー5ドアのグレードごとの現地価格は、以下のとおりです。
モデル名 | 価格 |
Zeta AllGrip Pro MT | 127万4,000ルピー (215万3000円) |
Alpha AllGrip Pro MT | 136万9.000ルピー (231万3600円) |
Zeta AllGrip Pro AT | 139万4,000ルピー (235万5900円) |
Alpha AllGrip Pro AT | 148万9.000ルピー (251万6000円) |
Alpha AllGrip Pro MT (Dual tone) | 138万5,000ルピー (234万円) |
Alpha AllGrip Pro AT (Dual tone) | 150万5,000ルピー (254万3000円) |
※1ルピー=1.69円換算
ジムニー5ドアのデザインと内装
一見するとただジムニーシエラが5ドアモデルになっただけのように見えるかもしれませんが、ジムニー5ドアは、利便性や快適性、デザイン性が大幅に向上した言っても過言ではありません。
シエラを踏襲し、視界と悪路走行に優れた設計
ジムニー5ドアの側面デザインは、三分割されたサイドウィンドウ、いわゆる「6ライト」デザインを採用しています。
さらに、荷室部分にも窓が配置されており、後方視界の確保に配慮がなされています。
なお、ホイールベースの延長により、ランプブレークオーバーアングル(悪路に対する乗り越えやすや)は24度となり、3ドアモデルの28度よりも低下しています。
しかし、アプローチアングルは36度、デパーチャーアングルは50度と、3ドアモデルと同等のオフロード性能を保持しているため、悪路でもその走行性能を発揮できる仕様となっています。
フロントマスクの形や装飾は、日本仕様のジムニーシエラとは少し異なりますが、大きな違いはありません。
車両の最低地上高も210mmで、こちらもジムニーシエラと同等です。
カラーバリエーションは全7色
ジムニー5ドアのボディカラーは、モノトーン仕様が「ネクサブルー」、「ブルーイッシュブラック」、「シズリングレッド」、「グラナイトグレー」、「パールアークティックホワイト」の5色。
ツートーン仕様が「キネティックイエロー/ブルーイッシュブラックルーフ」と「シズリングレッド/ブルーイッシュブラックルーフ」の2色で合計7色が展開されています。
シエラより乗り心地と実用性を強化
内装の設定はジムニーシエラに非常に似ていますが、ジムニー5ドアでは後席のスペースが拡大され、前後席をリクライニングして一体化する機能が追加されています。
荷室の奥行きも増加し、積載能力が向上しており、家族向けのSUVとしての利便性が高まっています。
特に、後席の乗り心地が大幅に向上している点は注目です。
乗り心地の硬さが改善
3ドアモデルのジムニーシエラでは、短いホイールベースと後席が後輪の直上に配置されていることから、乗り心地が硬くなりがちですが、ジムニー5ドアでは、後席が後輪の前方に配置され、乗り心地の硬さが改善されています。
乗車定員は4名ですが、独立した後部ドアを持つ5ドアの設計により、「ジムニーシエラ」の3ドアモデルと比較して後部座席への乗り降りが大幅に容易になっています。
加えて、後部座席には、ジムニー5ドア専用のシートや内装が用いられています。
ジムニー5ドアの後部座席はジムニーシエラと比べてクッションが厚く、背もたれも高く設計されており、座り心地も向上していることが見て取れます。
オーディオ関連の装備も充実
オーディオ関連の装備は特に充実しており、センターコンソールにはApple CarPlayやAndroid AUTO、Bluetooth接続ができる22.86cmタッチセンサーモニターの「SmartPlay pro+」が最上級の「アルファ」グレードに標準装備されています。
さらに、「アルファ」にはフランスの高級オーディオブランド、アルカミスのサウンドシステムが標準装備されます。
ジムニー5ドアの注目スペック
スズキ新型ジムニー5ドアで特に注目するべきスペックをまとめました。
項目 | スペック |
全長 | 3,985mm |
全幅 | 1,645mm |
全高 | 1,720mm |
ホイールベース | 2,590mm |
エンジン | 1.5L直列4気筒 |
トランスミッション | 5MT/4AT |
乗車定員 | 4名 |
サイズ
気になるサイズは、ジムニー5ドアの全長は3,985mm、ホイールベースは2,590mmで、ジムニーシエラに対して全長が435mm、ホイールベースが340mm長くなっています。
このことから「ジムニーロング」とも呼ばれています。
その結果、後席の足元空間が拡大され、4人乗車時の快適さや乗降性が向上しています。
ちなみに、全幅は1645mmとジムニーシエラと同じです。
エンジンと燃費
エンジンは1.5リッターの直列4気筒「K15B型」を搭載し、最高出力は77.1kW、最大トルクは134.2Nmと、5ドア化に伴う重量増を補う出力が確保されています。
燃費は4速AT時で16.39km/Lとカタログに記載されていますが、実燃費の計測が不明なため、日本のWLTC燃費との比較は難しいですが、WLTC燃費に近い数値と考えられます。
サスペンションはジムニーシエラと同じ3リンク式リジッドアクスルを採用し、4WDシステムも同様にローレンジ付きパートタイム4WDを採用。
インドでは自動ブレーキの需要がまだ少ないことから、日本でのスズキ・セーフティサポートは採用されていません。
ただし、日本モデルでは標準装備されると思われますので、これが価格上昇の一因となる可能性があります。
オプションパッケージも注目!
インドでは「サミットシーカー」と「アドベンチャーライフスタイル」という2種類のオプションパッケージが提供されています。
「サミットシーカー」にはフロントスキッドプレートや照明付きドアシルガード、フェンダーガーニッシュ、さらには内装アクセサリーが含まれています。
一方、「アドベンチャーライフスタイル」は車中泊や車上泊をしながら、長距離の旅ができるスタイルを実現するためのパッケージで、オーストラリアのライノ製高耐久テント、寝袋、ポータブルチェア、多機能ナイフなどがセットになっています。
ビジュアルはまだ公開されていませんが、ジムニーマークも含まれていることから、日本での発売も予想され、非常に売れる可能性があります。
スズキ新型ジムニー5ドアの発売日と価格、最新情報まとめ
スズキ ジムニー5ドアについて、あらためて全体の予想とポイントをまとめると以下の通りになります。
- 発売日は2024年秋以降
日本の法規対応は2024年夏頃に完了の見込み - ジムニーの納期次第で発売がズレ込む可能性もあり
- 予想価格は400万円ほど
- ジムニーシエラから実用性が進化
- 人気化する可能性が高い
日本でも既に大反響をあつめているジムニー5ドアですが、さまざまな状況をふまえても発売は早くて2024年秋以降が妥当です。
最新情報では競合となるトヨタ「ランクルミニ」が2024年にデビューとの話が出ており、これに合わせジムニー5ドアも登場するでしょう。
予想される価格が400万以内におさまれば、他の国産SUVを圧倒するような人気となることもあり得えます。
ジムニー5ドアはジムニーシエラと比較しても、5ドアの利点を活かし、室内空間の拡大や快適性の向上など、進化が感じられます。
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