三菱自動車は、2023年8月10日に第30回インドネシア国際オートショーで新型コンパクトSUV「エクスフォース(X force)」を発表しました。
エクスフォースは、2022年10月19日に公開された「MITSUBISHI XFC CONCEPT」の市販版とされる車で世界中で注目されています。
今回はエクスフォースの発売日や価格、日本導入について最新情報をまとめました。
目次
三菱エクスフォースの最新情報!スペックと魅力
エクスフォースは、アセアン地域でのコンパクトSUVのニーズにあわせ開発され、"Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごせる頼もしい相棒)"をコンセプトに、三菱が培ってきた自動車製造のノウハウを集約したモデルです。
都市からオフロードまでオールマイティに対応できる、コンパクトSUVとなります。
項目 | スペック |
サイズ(mm) | 全長4,390×全幅1,810×全高1,660 |
乗車定員 | 5名 |
エンジン | 658cc 直列3気筒DOHC i-VTEC |
最高出力 | 77kW / 6,000rpm |
最大トルク | 141Nm / 4,000rpm |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD |
それぞれのスペックと魅力について、くわしく解説していきます。
サイズ
ボディサイズは全長4,390mm、全幅1,810mm、全高1,660mmと、ホンダの「ヴェゼル」やマツダの「C-30」と近いSUVとしてコンパクトなサイズ感となります。
その一方で、ホイールベースは2,650mmとしっかりとしたスペースを確保。
また、最低地上高がクラストップレベルの222mmに設定されているため、オフロードや悪路での走行にも対応可能です。
エクステリア
エクステリアは優雅さと堅牢性が見事に融合されたスタイリッシュかつ、力強い本格的なSUVデザインを採用しています。海外では既に高い評価を獲得しています。
フロントフェイスには「ダイナミックシールド」と呼ばれる三菱独自のデザインを採用。
左右のバンパーがこのグリルをプロテクトする形で設計され、立体的に一体化されているため、奥行き感がありながらもスポーティなフロントフェイスが実現しました。
フロントからサイド、リヤに至るまで一体的に繋がる流れるようなデザインラインと、フローティングルーフによる浮遊感が視覚効果を高め、シルクのような滑らかで軽やかな印象を与えています。
ボディの下部設計は、SUVらしい力強くソリッドなプロポーションと18インチのホイールと大径タイヤが採用されており、迫力も満点です。
インテリア・室内空間
インテリアに関しては、三菱のこれまでのデザインから一線を画す先進的なアプローチを採用しています。
インストルメントパネルは「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」という水平基調のコンセプトを採用し、これによって前方の視認性が向上しています。
また、インストルメントパネルのパッド素材には、三菱車で初めてとなるメランジ生地を採用。この生地により乗り手に包まれるような安心感と高級感を演出しています。
さらに、先進的な印象を与えるために、「12.3インチのディスプレイオーディオ」と「8インチのデジタルメーター」が一体化されたレイアウトになっています。
室内は、コンパクトなボディサイズでありながら、室内長2,601mm、室内幅1,444mm、室内高1,221mmという広々とした室内空間を確保し、後席でも大人3名が快適に過ごすことが可能です。
シート設計にも工夫が施され、サポート性とゆったり感が両立できるため、レーンチェンジや荒れた路面での走行でも体が左右に揺れにくく、ストレスなく過ごすことができるでしょう。
床面積はクラス最高レベルで、荷室フロアの高さも調節できる設計になっており、大きなスーツケースなども簡単に載せられます。
後部座席は折りたたみ可能で長い荷物を積むことも可能です。
エンジン
エンジンは、最高出力77kW、最大トルク141N・mを誇る1.5リッター直列4気筒エンジンが搭載し、CVT(無段変速機)と組み合わされています。
アクセルの開度に応じて最適なエンジン回転数を制御し、アクセルを深く踏み込むと多段変速のような力強い加速が生まれ、アクセルを浅く踏むとCVT特有の滑らかな走りが実現します。これにより低燃費と高い静粛性の両立が可能です。
エクスフォースのサスペンションは、アセアン地域の路面状況を模倣した国内テストコースで何度も走行試験と分析をおこないチューニングを施されています。
荒れた路面やうねりのある道でも快適なドライブができるでしょう。
注目の新機能
オーディオシステムには、ヤマハ株式会社との共同開発による新しい「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を搭載。
このシステムは8スピーカー構成で、全座席で高品質な音楽体験ができ、Aピラーにフロントツイーター、フロントドアにウーファー、リヤドアにはウーファーとツイーターが一体となったコアキシャル2-wayスピーカーが配置されています。
さらに、車両側で音質向上策が施され、走行中でも車速に応じて音量と音質を自動的に補正してくれます。
荒れた路面での走行でも、クリアな中高音と躍動感溢れる低音を楽しむことが可能です。
このように、エクスフォースは日常からアドベンチャーまで幅広く対応できるよう設計され、使い手のライフスタイルを高めてくれます。
新型エクスフォースの発売日はいつ?
日本国内での発売日については現在未定となっており、発売も明言されていません。
エクスフォースは、三菱の現地法人であるミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアによって生産され、2023年11月にインドネシアから販売がスタートした後、ベトナムやフィリピンをはじめとするアセアン各国、南アジア、中南米、中東、アフリカへと順次展開する計画です。
エクスフォースのティザー画像は日本で公開されているため、日本での発売にも期待が寄せられています。
三菱RVRの後継モデルとしても最適であり、2024年度中に日本発売が発表されてもおかしくはないでしょう。
新型エクスフォースの価格予想
仮に日本で発売される場合の価格予想をまとめてみました。
車種 | 価格 |
三菱エクスフォース | 250万円~(予想) |
三菱 RVR(最上級グレード) | 260万円 |
ホンダ ヴェゼル | 228万円~ |
マツダ CX-30 | 260万円~ |
エクスフォースの現地価格は、382,500,000インドネシアルピア、日本円で約365万円となっています。
しかし、すでに日本で発売されている三菱のコンパクトSUV「RVR」の1.8リットルガソリンエンジン搭載最上級グレードの約260万円のため、日本販売価格は200万円台と考えるのが自然です。
ホンダのヴェゼルが228万円~、マツダのCX-30が256万円~といった価格帯と比較すると、おそらくエクスフォース250万円前後程度に設定される可能性があります。
エクスフォースの日本導入はある?
エクスフォースは、ASEAN市場を対象として開発された車種であり、日本市場への導入は今のところ明言されていません。
しかし、近い将来にエクスフォースが日本で販売される可能性は高いでしょう。
なぜ、日本市場への導入が明言されていないのかというと、日本の排出ガス規制が挙げられます。
現行ラインナップはガソリン車のみですが、日本で販売する場合はPHEVモデルを追加する必要があり、生産工程も見直しを迫られる場合があります。
こうした事情から日本導入は明言されていませんが、問題がクリアした段階で販売されることは充分ありえます。
三菱新型エクスフォースの最新情報まとめ
エクスフォースは、スタイリッシュで力強いデザインと先進的な機能をほこり、日本にはないタイプのコンパクトSUVとなります。
今後、日本でも大注目の一台ということができるでしょう。
特にデザイン性は「2023年度グッドデザイン賞」を受賞するなど折り紙つきです。
日本からの需要が高まれば、導入される可能性も高く、エクスフォースに関する朗報を期待してもいいでしょう。