2017年の年末に発売が開始された「新型クロスビー(XBEE)」は、SUV型コンパクトカーとして発表時から高い人気と注目を集めています。
一方で1.0L直噴エンジンというコンパクトな仕様であったため、「パワー不足はないのか」という心配の声も聞かれていました。
そこで本記事では、実際の燃費、外観やインテリア、走りにいたるまで評価を分かりやすくレビューしていきます。
目次
スズキ新型クロスビー(XBEE)の全体評価
評価 | |
燃費 | 80点 |
価格 | 90点 |
インテリア | 95点 |
エクステリア | 93点 |
走り | 90点 |
総合 | 90点 |
それぞれくわしく見ていきましょう。
新型クロスビー(XBEE)の特徴
高いデザイン性と広い室内が特徴
クロスビー(XBEE)が搭載しているのは1.0Lエンジンであるため「コンパクトカー」に分類されてはいるものの、室内空間が広々としています。
そのため5人乗った場合でも「狭くて過ごしにくい」という印象を持つことは殆どありません。
むしろ荷室が広々としている分「使い勝手が良い」という評価が大半をしめます。
デザイン性と広さを兼ねたSUV型コンパクトカーという新しいジャンルを切り開いた点が、高く評価できます。
安全対策に対する取り組み評価が非常に高い!
「アウトドアを楽しむファミリー向け」というコンセプトと調和して、クロスビーには安全性能を高める「スズキセーフティサポート」が搭載されています。
中でも「後退時ブレーキサポート」と「3Dビュー」は使い勝手が非常に良いという声が数多く見られています。
クロスビーは走りにこだわった車ですが、安全対策に対する真摯な取り組みは特徴であり、安心安全な運転ができます。
新型クロスビー(XBEE)の燃費の評価
新型クロスビーは「力強い走り」と「使い勝手の良さ」が強調される一方で、燃費についてはあまり評価されていません。
とはいえコンパクトカーの1つとして分類されている以上、お財布にも優しい走りが期待されています。
JC08モードによる測定の結果、2WDモデルの燃費は22.0km/L、4WDモデルの燃費は20.6km/Lと発表されています。
クロスビー(XBEE)の燃費は良好な水準と言えるでしょう。
SUVと比べると燃費は一部で劣る
- クロスビー(2WD):22.0km/L
- クロスビー(4WD):20.6km/L
- ヴェゼル (2WD):27.0km/L
- ヴェゼル (4WD):23.2km/L
- C-HR (2WD):30.2km/L
- C-HR (4WD):15.4km/L
同じクロスオーバーSUVと比較してみると、ホンダ・ヴェゼルハイブリッドは2WDモデルの燃費が27.0km/L、4WDモデルの燃費は23.2km/Lとなっています。
トヨタ・CH-Rは2WDハイブリッドモデルの燃費が30.2km/L、4WDモデルの燃費は15.4km/Lというデータが公表されています。
他より燃費が若干劣る理由
同じハイブリッドでもクロスビーが燃費の点でやや劣る理由として、「マイルドハイブリッドは他のハイブリッドシステムと異なる」という点が挙がります。
他メーカーのハイブリッドシステムは、走り出しから低速走行中は電気モーターで走り、中速から高速へスピードアップしたらガソリンエンジンに切り替わります。
XBEEのエンジンの仕組み
一方マイルドハイブリッドは、走り出しから低速走行へ繋がる時点でガソリンエンジンを補助的に支えるというシステムであり、電気モーターだけで走ることはありません。
そのため安定した走りが期待できますが、燃費が格段に上昇するということはないわけです。
この点は注意しておきましょう。
新型クロスビーの購入価格は安い?高い?
クロスビー(XBEE)の購入を検討する上で気になるのは価格です。
新しいジャンルの車なので、評価が難しいですが、考えていきましょう。
クロスオーバーSUVとしてお得感がある
クロスオーバーSUVの中には250万円を超えるモデルが少なくないため、200万円前後の価格帯で購入できるクロスビーはお得であるという声が目立ちます。
例えばホンダ・ヴェゼルハイブリッドはベーシックグレードで233万円、トヨタ・CH-Rもベーシックグレードで254万円となっています。
コンパクトカーとしては標準価格
一方1Lエンジンの車という分類で判断する場合、他のモデルと比較してもお得感はありません。
しかし、クロスビーの高い走行性能を考えると、単純に比較するのは難しいといえます。
総合的に判断すると価格面でお得感はあると判断できますが、値引き情報も押さえておき、できる限りコストを押さえるとよいでしょう。
→新型クロスビーの値引き情報
クロスビーの外観・インテリアの評価
広さと乗り心地は文句なし
クロスビーは「ファミリー向け」を意識して設計されたこともあり、室内は広々としていて快適な使い心地です。
荷室が大きいのでたくさんの買い物をしたときでも楽々と持ち運びができます。
シートには上質な革が使用されているため座り心地が非常に良く、腰掛けると体が包み込まれるように感じるほど。
カラーバリエーションも豊富
クロスビーはバリエーションが多いことで知られています。
単色のデザインから3つのトーンを組み合わせることまで可能。
車体を前後から見ると、同系統の「ハスラー」と比べてかなりワイドな印象を受けます。
特にフロント周りはほわっとした愛嬌のある仕上がりになっており、ファミリー向けとしてはぴったりでしょう。
人気色については下記でも解説しています。
→新型クロスビーのおすすめ人気色は?鉄板カラーはこれ!
新型クロスビー(XBEE)の走りの評価は?
1.0Lの3気筒ターボエンジンに「マイルド・ハイブリッド」を組み合わせたクロスビーは、最高出力が99馬力、トルクは15.3kgmという高いポテンシャルを誇っています。
これは実質1.5Lエンジンに相当するパワーを秘めています。
巷では「パワー不足はないのか」と心配する声もありますが、問題はありません。
力強い走りの評価は高い
見た目以上の力強い走りと走破性を生んでおり、専門家を含めて高い評価を獲得しています。
ラゲッジスペースにしっかりと荷物を積んだ状態であっても、上り坂や悪路を苦にすることなくグイグイと力強く進みます。
4WDではスイッチ1つでいろいろなモードへの切り替えを行なうことも可能です。
走行モードが切り替えられる!
クロスビーは「走行モード」の切り替えスイッチが準備されていて簡単に操作できます。
- グリップコントロール
- スポーツモード
- スノーモード
例えば「グリップコントロール」は悪路を走る時にタイヤが空転して車体がバランスを崩さないようにサポートしてくれます。
「スポーツモード」は回転数をアップさせてエンジンのポテンシャルを最大限に引き出します。
一方「スノーモード」では雪道やアイスバーンでタイヤがスリップしないよう回転数を落とした運転に切り替えます。
こうした細やかで行き届いた設計が、クロスビーの走りの評価を押し上げています。
クロスビー(XBEE)の全体評価のまとめ!
新型クロスビーの強みはタフな走行性能と安全性の高さ。
そして、欧州の車を思わせるようなデザイン性の高さが高く評価できます。
デメリットとしては、新しいジャンルの車なので比較対象がないということ。
SUV型コンパクトカーという新たなジャンルのため、競合車と比べて燃費が良いか悪いか一概には言えない側面があります。単純な比較がしにくいのはデメリット。
クロスオーバーSUVとしてはお得な価格設定ですが、燃費は僅かに劣るので注意しましょう。
全体としてはメリットが目立つ車
クロスビー(XBEE)は、全体を通じてメリットが大きく上回り、細かい作り込みも含め、高い評価ができる車です。
特に、以下の方には強くおすすめできる車です。
- デザイン性の高い車が欲しい!
- コンパクトで広い車が欲しい。
- 走破性のある車が欲しい。
- アウトドアや屋外によくいく。
- 車中泊がしたい。
コンパクトカーとSUVの良いところだけを集めているのは本当に画期的です。
新車ですがこれから人気化することはほぼ間違いないでしょう。
クロスビーを値引きして買う方法は?
評価の高いクロスビーは値引きで安く購入できることがあります。
新型クロスビーの値引きにはシンプルな方法があり、誰でも実行することができます。
新型車ですが、値引きすることで数万~数十万円も安く購入することも可能です。
値引きについては下記の記事を見ておけば、簡単にできます。
購入を検討している場合、一度流れをつかんでおきましょう。