ハスラーは、SUVのパワフルなイメージとハイトワゴンの広さを併せ持った軽自動車。
ただ、ハスラーのパワフルなイメージから、「燃費よりエンジンパワーを重視するのでは?」と不安な方もいるのではないでしょうか?
そこで、ハスラーのカタログ燃費と実燃費をくわしく紹介します。
実際のオーナーの口コミや、ライバル車との比較もしていますのでご確認ください。
目次
スズキ ハスラーの燃費は悪い?
ハスラーのパワフルなイメージから、燃費に対して不安がある人がいるかもしれません。
しかし、ハスラーの中でも、もっともカタログ燃費(JC08モード)が良い2WD車は32.0km/Lとなっています。
実は軽自動車でもトップ5に入る燃費
このハスラーのカタログ燃費は、軽自動車(OEM車を除く)の中では、
- アルト(37km/L)
- ラパン(35.6km/L)
- ワゴンR(33.4km/L)
- ミライース(35.2km/L)
に次ぐ、第5位となっているため、燃費が良い車種と考えてよいです。
ご紹介したように、新型ハスラーのカタログ燃費は軽自動車の中でもトップクラスなので、
パワフルなイメージとは異なるので安心してください。
ハスラーが低燃費を実現できる理由はこれ!
ハスラーが低燃費を実現することができるのは、S-エネチャージと新アイドリングストップシステム搭載(Aを除くCVT車)の影響が大きくあります。
ハスラーの燃費の肝になる部分なので、分かりやすくまとめておきます。
画期的なS-エネチャージで燃費を向上
S-エネチャージは、、燃費を向上させる新技術で、「ISG(モーター機能付発電機)」と「S-エネチャージ車専用リチウムイオンバッテリー」で構成されます。
「ISG」は、減速エネルギーを使って発電を効率よく行うパーツ。
注目して頂きたいのが、ISGには効率よく発電する機能ばかりではなく、モーターとしての機能があり、エンジンが始動や加速する際にモーターアシストします。
「S-エネチャージ車専用リチウムイオンバッテリー」は、このモーターアシストを頻繁に行うことができるように電流を保持します。
ちょっと複雑ですがS-エネチャージは、ISGによってより発電能力を向上させた上、エンジンをアシストする画期的なシステムなのです。
新アイドリングストップシステムで燃費を向上
減速した際に、エンジンをストップさせ、燃料の消費を抑制する新アイドリングストップシステムの作動パターンは次の通りです。
ポイント
- 停車する際の減速時、アクセルペダルをオフにすると燃料の供給をストップ。
- ブレーキペダルを踏み、13km/h以下になると自動でエンジンストップ。
新アイドリングストップシステムは、単に車両が停止したら、エンジンを停止させるだけのシステムではありません。
アクセルペダル、ステアリンハンドルを連携させ、減速時から燃料をカットすることで、大幅に燃料の消費を抑えることに成功しています。
こうしたスズキの独自技術が、ハスラーの高燃費を支えているのです。
ハスラーの実燃費は?オーナーの燃費を確認
低燃費の軽自動車が欲しいという人は、ハスラーの中でも、最も燃費が良いNA(自然吸気)・2WD車の実燃費は気になるところですが、ユーザーアンケートによる生データは次の通りです。
2WD車の実燃費は平均22.23㎞/L
- Aさん:24.25km/L
- Bさん:23.84km/L
- Cさん:19.36km/L
- Dさん:18.90km/L
- Eさん:23.12km/L
- Fさん:22.19km/L
- Gさん:19.30km/L
- Hさん:26.26km/L
- 平均:22.23㎞/L
実燃費は19.30~26.26km/Lとなっており、多少バラつきがありますが、平均で22.23㎞/Lとなっています。
一方、パワーがある軽自動車に乗りたい人にとっては、ターボ・2WD車の実燃費について気になるところですが、ユーザーアンケートによる生データは次の通りです。
ターボ・2WD車の実燃費は平均21.98㎞/L
- Aさん:21.92km/L
- Bさん:23.12km/L
- Cさん:22.45km/L
- Dさん:24.65km/L
- Eさん:22.34km/L
- Fさん:18.71km/L
- Gさん:23.40km/L
- Hさん;17.49km/L
- 平均:21.98㎞/L
実燃費は17.49~24.65km/Lとなっており、多少バラつきがありますが、平均で21.98㎞/Lとなっています。
ハスラーはターボ車でも燃費が落ちない!
これらのデータから、新型ハスラーは、ターボ車だからといって、極端に燃費が悪くなるとはいえず、スズキの技術の高さが感じられます。
最後に、新型ハスラーの実燃費をユーザーはどう捉えているか紹介します。
このような口コミから、新型ハスラーの実燃費に関しては、概ね高い評価を得ています。
高速での燃費が良いのも強みと言えますね。
ライバル車との燃費の比較
ハスラーは、軽自動車のSUV・クロスカントリーというカテゴリーになります。
そのため、ライバル車は、意外と少なく、キャスト アクティバとジムニーとなり、カタログ燃費と実燃費を比較します。
ハスラーVSキャスト アクティバ
- ハスラー(NA・FF):32.0(カタログ)、22.23km/L(実燃費)
- キャスト アクティバ(NA・FF):30.0(カタログ)、19.33km/L(実燃費)
ハスラーとキャスト アクティバを比較すると、ハスラーのほうがカタログ燃費と実燃費で優れていることが分かります。
ハスラーVSジムニー
- ハスラー(ターボ・4WD):26.2(カタログ)、17.62km/L(実燃費)
- ジムニー(ターボ・4WD):13.2 (カタログ)、13.32km/L(実燃費)
カタログ燃費については、比較するモードが異なるので、判定はできませんが、実燃費に関しては、ジムニーよりハスラーのほうが、優れています。
ご紹介したように、新型ハスラーはライバル車と比較しても、燃費は優れており、ランニングコストを抑えることができる軽自動車となっています。
ハスラーの燃費が悪いことはない!実燃費は国内有数
新型ハスラーはパワフルなSUVのイメージがあるため、燃費が悪いのではという心配がよく挙がります。
しかし、カタログ燃費では、軽自動車の中でもトップ5に入る低燃費を実現。
実燃費に関しては、NA(自然吸気)車とターボ車を比較しても大きく変わらず、しかも平均燃費で20km/Lを超えるグレードもあります。
ライバル車のキャスト アクティバやジムニーと比較しても、実燃費において優れています。
このようなことから、新型ハスラーは低燃費な軽自動車というのが結論です。