日本でもEV(電気自動車)の販売が活発になっていますが、購入する上で気になるのは値引きです。
「EVは値引きできない?」
「値引きの目安はいくら?」
補助金が出る場合でも、値引きできるかどうかは気になるところです。
このページでは「日産サクラ」をはじめ国産EVの事例を元に、「EVの値引きの目安」と「お得な買い方」について取材を通じてご紹介していきます。
目次
EV(電気自動車)は値引きできる?相場の目安
EV(電気自動車)の値引きは、一部の車種をのぞくと可能な状況となっています。
EVが日本国内でも浸透してきたことで値引きが緩やかになっています。
EVの値引きの目安
EVの値引き
- 車両本体値引き:0~27万円
- オプション値引き:3~10%
EVの値引きは最大でも30万までと、一般車と比べると辛口です。
新車は値引き前提で値段が設定されていますが、EV車は補助金を前提として値段設定されることが多いためです。
よって値引きを期待するよりも、補助金が多く出るタイミングで購入する方が得策です。
また値引きを持ちかけるのであれば、ディーラーに権限があるオプション値引きも狙いましょう。
一方で「日産リーフ」や「アウトランダーPHEV」のようにしっかりした値引きができる車種も存在します。
今後、EVの国内競争が激しくなったり、補助金が撤廃されるようになれば大幅な値引きも期待できるでしょう。
国内で値引きできないEVとできるEV
ここからは、日本国内で値引きできないEVとできるEVをご紹介します。
- 日産サクラ
- 三菱eKクロス EV
- 日産リーフ
- 三菱アウトランダーPHEV
日産サクラの場合
値引き
- 値引き相場:15万円
国内でもっとも売れている軽EV「日産サクラ」のケースでは、値引きが出るようになってきています。
EVということで値引きには積極的でないものの、5~15万円の値引き実例が出ています。
ピーク時より販売台数が落ちていることや、今後の補助金が不透明なことも値引きがしやすい要因となっています。
今のところは大幅値引きは期待せず、補助金狙いでいきましょう。
三菱eKクロス EVの場合
値引き
- 値引き相場:13万円
日産サクラ同時に発売された「三菱eKクロスEV」については、13万円が値引き相場となっています。
交渉しても5万円くらいで打ち止めになるケースが多いですが、サクラと競合させると更に引き出せる事例が目立ちます。
なお、補助金を利用できれば乗り出し価格は200万円以内に収めることは可能です。
こちらも基本は補助金狙いでいきましょう。
日産リーフの場合
値引き
- 値引き可能
- 相場はオプション込みで27万円
日産リーフについてはEVですが値引きが可能です。
最新の値引き相場は、オプション込みで27万円のしっかりした値引きができます。さらに補助金もご利用になれます。
リーフの限界値引きは過去100万円の事例も出ており、補助金と値引きを組みあわせるのがお得な買い方になるでしょう。
リーフが値引きできる要因としては、発売してから年数が経過していることや販売状況がサクラと比べて伸び悩んでいる点などが挙げられます。
リーフは補助金と値引きを組み合わせましょう。
日産アリアの場合
値引き
- 原則値引きゼロ
アリアは原則値引きゼロ円となっており、オプションについては交渉次第でできる場合もある状況となっています。
アリアは生産を上回る注文数によって受注を停止しており、値引きしなくても売れるという側面があります。
基本的には下取りアップと補助金を生かすことがお得に買う方法です。
三菱アウトランダーPHEVの場合
値引き
- 値引き可能
- 相場はオプション込みで27万円
補助金申請が可能なアウトランダーPHEVも値引きができる状況です。
値引きは10万円程度で打ち止めにされますが、ライバル車と競合させてしっかり交渉すれば20万円超値引きが可能です。
アウトランダーPHEVが値引きできる理由としては、SUV市場の競争が激しい中で、販売台数を伸ばしたい思惑があるのでしょう。
EV(電気自動車)でオプション値引きをするコツ
電気自動車本体の値引きができなくてもオプション値引きできる場合があります。
オプション値引きは、3~10%のディスカウントが目安ですが、EVは辛口な傾向が見られます。
単に「オプション値引きしてほしい」と伝えるだけでは3%以下になる可能性があります。
EVのオプション値引きのコツ
オプションを値引きするコツとしては「系列店の異なる販売店同士で競わせる」「工賃を無料にしてもらう」などが有効です。
- 系列店の異なる販売店同士で競わせる
- 充電取りつけ工賃を無料にしてもらう
EVは今のところ明確なライバル車がいるケースが少なく、販売店同士でオプション値引きを打診するのが望ましいでしょう。
オプション値引きができない場合は、充電オプション(ケーブルホルダー・ケーブルリール)取りつけ工費を無料にしてもらうなど食い下がると応じてもらえる場合があります。
EVはオプション値引きも応じてもらえない場合があります。
事前に覚悟した上で打診してみましょう。
充電アイテムの値引き交渉も行う
EVには充電アイテムがあり、基本的にそれらは本体価格に含まれていません。
純正品を買うと5万~10万円ほどかかるため値引き交渉も視野に入れておくと良いでしょう。
- 充電ケーブル:56,100円~63,910円
- 充電ケーブルホルダー:16,553円
- 充電ケーブルリール:16,500円
外壁等への設置に必要なビス類や取りつけ工費は含まれていません。
前述したとおり、値引きができなくても取りつけ工費を無料にしてもらえないか打診してみる価値はあるでしょう。
EV(電気自動車)のもっともお得な買い方
EV(電気自動車)を安く購入する最大のコツは、自分が住んでいる「都道府県」と「自治体」の補助金情報を定期チェックすることです。
リンク先は以下が分かりやすくておすすめです。
やるべきこと
- 国の補助金(CEV)情報をチェック
- 都道府県と自治体の補助金情報をチェック
※補助金が多く出ているタイミングを狙う。
各都道府県では期間をもうけて大幅な補助金を打ちだすことがあり、東京都ではEV補助金が75万円に拡充された例があります。
こうした補助金拡充のタイミングを逃さずに車を購入できれば、かなり安く予算を抑えることができるでしょう。
国だけでなく、都道府県と自治体のEV補助金を定期的にチェックしましょう。
EV(電気自動車)の値引き情報まとめ
まとめ
- 原則的に車両本体価格ゼロ円
- 値引きできる車もある
- オプション値引きは3~10%可能
- 安く買うなら補助金拡充のタイミングを狙う
EVは従来の車のように値引き前提で値段が設定されていないため、値引きゼロ円が原則となります。
オプション値引きも辛口ですが、今回ご紹介したやり方なら引き出すことは可能です。
補助金は都道府県や自治体によって補助金が拡充されるタイミングがありますので、その時を狙って購入するのがもっともお得に買えるでしょう。