こんにちは。ぎぶさん(@give333)です。
長く途絶えていたホンダのハイブリッド専用車インサイトが復活しました。
先代インサイトはカジュアルな仕立てでしたが、新型はサイズもクオリティもシビックとアコードの中間サイズまでアップグレードされています。
そんな新型インサイトの内装は、ホンダが主張するプレミアムセダンとしてふさわしいものなのでしょうか?
目次
ホンダのハイブリッドブランド、インサイトが久々に復活!
ホンダのハイブリッドカー、インサイトが4年ぶりに日本にカムバックしました。
新型はプレミアムな4ドアサルーン生まれ変わる
初代インサイトは未来的なデザインが特徴の2ドアハッチバック、二代目はプリウスフォロワーの5ドアハッチバックとキャラクターを変えてきました。
三代目となる今回はハイブリッド専用車という点はそのままに、プレミアムな4ドアサルーンとして生まれ変わっています。
日本より先にデビューした北米市場では既に高い評価を得ており、2019年北米カーオブザイヤーのファイナリスト3台に日本車で唯一、選ばれています。
内装プラットフォームはシビックに由来
全体のシルエットからもわかるようにボディの基本となるプラットフォームは、先にデビューし既に定評のあるシビックと共通です。
インサイトは全長と全幅がシビックよりもやや拡大されていますが、居住空間に大きく影響するホイールベース(前車軸と後車軸間の距離)は2700㎜で共通です。
ハイブリッド車による内装への影響
ガソリン車に比べて、ハイブリッド車はモーターやバッテリーなどのユニットが増えます。
このため、プラットフォームが共通だとハイブリッド車はガソリン車に比べて後席や荷室が狭くなる傾向があります。
インサイトの開発にあたってはシビックよりもホイールベースを延長してはどうか?という議論もあったとのことです。
しかし、最終的にはホイールベースを延長せず、居住空間についてはハイブリッド関係のユニットをコンパクトにすることで問題を解決しています。
運転席&インパネまわりを総合チェック!
インテリアデザインはエレガンス&クオリティがテーマ
インテリアについて、ホンダでは「エレガンス&クオリティ」をテーマにデザインした、と説明しています。
コートのえりを立てたようなイメージ、との言葉通りフォーマル感があり、ドライバーズシートに座ると自然にすっと背筋が伸びるような印象があります。
先代のインサイトは「安っぽい」と言われましたが、微塵も感じられません。
樹脂パーツが目立ったシビックセダンと異なり、インサイトはアームレストをはじめ、身体が触れる部分や目に入る部分にソフトパッドが用いられ、高級感を醸し出しています。
インパネも明確に上級に生まれ変わる
基本はシビックセダンと共通ですが、ややカジュアルな印象のあったシビックよりもシンプルで上質な造形で、シビックの上級車種というポジショニングにも納得させられます。
ライバル関係になるトヨタプリウスがやや斬新すぎるインテリアデザインを採用しているのに比べると、インサイトはオーソドックスで高級感の高い仕上がりといえそうです。
運転席・助手席ともにパワーシートを標準装備
インサイトは米国をメインに開発されたことから、大柄な方にも対応できるようにシートはゆったりしたサイズのものが用意されています。
実際に大柄な米国人の方が4人乗車して運転している動画を見ましたが、窮屈そうな様子はうかがえませんでした。
もちろん運転席・助手席ともにパワーシートを標準装備しています。
運転席側は8ウェイ、助手席側は4ウェイの細かい調整が可能なので、容易にベストポジションを見つけることができます。
シートヒーターも標準装備で便利!
また、運転席及び助手席にはシートヒーターも全車に標準装備されています。
寒い早朝でもすばやく温めてくれる上、温度も三段階に調整できるなど使い勝手もよく考えられています。
大画面モニターや先進のデバイスをまとめたセンターコンソール
インサイトには、HONDAインターナビ(リンクアップフリー、ナビ連動ETC2.0車載器含む)が標準で装備されています。
モニターも最新のモデルらしく8インチの大型HD液晶仕様となっています。
細かいところでは、メールの読み上げ機能なども可能なApple car playにも対応しているのもi-Phoneユーザーにはうれしいところ。
スピーカーフロントとリアにそれぞれスピーカーとツイーターがセットされた8スピーカー仕様となっており、音質にもこだわりを感じさせます。
室内空間や居住性をチェック!
ハイブリッドながらシビック同等の室内空間を確保
インサイトの室内長は1925㎜と、広さでは定評のあるシビックセダンと同様の室内空間を確保しています。
ただ、車高が低いことからヘッドルームが気になる方もいらっしゃるでしょう。
海外のサイトでは6フィート(約1.83m)以上だと頭上に注意する必要がある、との指摘がありましたが、逆に多くの日本人であれば前席でヘッドルームが不足することはありません。
後席のメリットデメリットをご紹介!
後席についてですが、レッグルームは、2700㎜長いホイールベースを活かして、低く長く座らせるパッケージングにも関わらず余裕があります。
一方、後席のヘッドルームはルーフがテールに向かってなだらかに傾斜していくクーペライクなデザインのため、やや余裕がない印象です。
少し寝そべるような姿勢となるのは好みがわかれるかもしれないので、試乗して確認することをおすすめします。
シートの座り心地はかなりこだわっている!
メインマーケットとなる北米では、日本に比べて運転する距離も時間も長いことから、シートの座り心地は非常に重要です。
インサイトのシートは、たっぷりしたクッションがおごられ、長時間の運転でも疲れにくいようの徹底されています。
なお、シートの座り心地についてですが、フロントは比較的硬めで、後席はそれに比べるとやや当りが柔らかめに設定されています。
荷室を含めた全体の収納力をチェック!
トランクルームは519リットルの大容量
プレミアムセダンらしい流麗なシルエットにもかかわらず、余裕のあるトランクルームを確保しているのもインサイトの特徴です。
その容量はなんと519リットル、これはメルセデスベンツでいえばCクラスを超えてEクラスに匹敵するレベルです。
容量確保は相当に工夫されている
通常、ハイブリッド車は荷室スペースが犠牲になりがちですが、ここでもベースとなったシビックと同じ容量を確保しているところに開発陣の苦労がしのばれます。
ゴルフ場までの脚に使いたいと考えている方もいらっしゃると思いますが、インサイトのトランクルームにはゴルフバッグを最大4個搭載することも可能です(※)。
※ゴルフバックの形状にもよります。
ちなみにトヨタプリウスは502リットル、ハッチバックとセダンという違いはありますが、トランク容量についてはインサイトが一歩リードしています。
ロードバイクも積める?6:4のトランクスルー
webでインサイトのトランクにロードバイクを搭載しようとしている写真を見て驚かれた方も多いのではないでしょうか?
インサイトのリアシートは6:4の可倒式で人数に応じて荷室を拡大することができます。
もちろん分割可倒式なので、たとえば4人乗車して長尺ものを搭載する、といったように様々なシーンにも対応します。
後席を倒すと生まれるデメリットはあり
一つ気になるのは、後席を倒した時にシートバックの固定金具が丸見えになってしまう点。
実用上は問題ありませんし、後席を倒さない限りは気にならないのですが、プレミアムセダンをうたうのであればディテールにも気を使って欲しかったと感じます。
運転席周りには必要十分な収納スペースを用意
インサイトの収納は、運転席周りにグローブボックス、コンソールトレー、センターコンソールボックス(カップホルダー付き)、ドアポケット(ボトルホルダー付き)、上部サングラスボックスが用意されています。
最近の新車は、あらゆるすき間に小物入れや収納を設けて、数を競うような傾向がありますが、使いづらい収納があっても意味がありません。
その点、インサイトの収納は必要なものが必要な位置に設置されています。
センターピラーのフックも便利!
また運転席及び助手席の後ろ、センターピラーにはコートをかけるフックが用意されています。
運転の際、上着を脱いで助手席や後席にかけておく、という方も多いと思いますがフルに乗車してしまうと置き場所に困った、という経験をされたことはないでしょうか?
そんな時、ここにかけておけば見た目にもスマートですし、場所も取りません。
こういうちょっとした配慮がうれしいですね。
後席にもおもてなしの収納を用意
インサイトはセダンということで、後席に人を乗せる機会も多いというユーザーもいらっしゃるでしょう。
後席用の収納としては、カップホルダー付き大型センターアームレスト、左右ドアポケット(ドリンクホルダー付き)、助手席シートバックポケットが用意されています。
収納もしっかりしていて、利便性は文句がありません。
グレードによる内装の違いをチェック!
インサイトはシンプルな3グレード構成
インサイトは
- ベーシックなLX (3,261,600円)
- 装備を充実させた上級グレードのEX (3,499,200円)
- EXをブラックでコーディネートしたEX・BLACK STYLE (3,628,800円)
と、シンプルな3グレード構成となっています。
ベーシックなLXグレードも質感が高い
LXはざっくりとした感触の黒色のファブリックをシート生地に採用していますが、こだわりはインパネ助手席側に用いられた合成皮革のソフトパッドです。
美しいステッチがほどこされたソフトパッドは、インパネのカーブにそって丁寧に手作業で貼り込まれています。
EX&EXグレードBLACK STYLEは上質そのもの
上級グレードのEXでは、シートもこのプライムスムースとファブリックのコンビシートになることで、より包まれ感のある仕上がりとなっています。
そして、EXでは合成皮革に替えて、東レの開発したウルトラスエードを採用し、シートも本革とのコンビシートにグレードアップしています。
米国仕様にはホワイトレザーのインテリアもあるが
インサイトのインテリアの仕上がりは高級セダンとしてふさわしいものですが、いずれのグレードでも黒ベースのものしか選べません。
一方、米国で販売されているインサイトにはホワイト仕様のインテリアが用意されています。
できれば、こちらも選べるとなお良いと個人的には思います。
インサイトの便利な機能や装備はこれだ!
マルチインフォメーション・ディスプレー
メーターパネルは大型の液晶表示が用いられ、これをホンダではマルチインフォメーション・ディスプレーと呼んでいます。
これは速度計だけではなく、さまざまなモードが用意されており、燃費やハイブリッドシステムの状況、安全運転支援の情報を表示することが可能です。
ドライバーが運転中に一番目にする部分だけあって、グラフィックやフォントも見やすいものになっていて良い感じです。
マルチインフォメーションと連動したステアリング
インサイトには、手触りの良い本革巻きのステアリングホイールが標準で装備されています。
ステアリングホイールの左側には各種のスイッチが設けられ、ここでオーディオの音量やハンズフリー通話などのコントロールができます。
ステアリングに設けられたスイッチは、インパネに視線を移すことなく各種の操作を行えるのは安全面でも評価できます。
ギアセレクターには未来的なスイッチ式を採用!
新型インサイトは一般的なシフトレバーを廃し、スイッチ式のエレクトリックギアセレクターを採用しています。
マニュアル車と異なり、ひんぱんにギアをセレクトすることはないので、これは賢明な選択といえると思います。
ギアセレクター部分とアームレスト部分は同じ高さでなめらかにつながり、肘を置くとちょうどセレクタースイッチに手が伸ばせます。
また、パーキングブレーキも電子制御式が採用され、こちらもエレクトリックギアセレクターに設けられたスイッチでオン・オフの切り替えができます。
今や必需品のUSBジャックは2つ装備
今や必需品ともいえるUSBジャックですが、インサイトではエレクトリックギアセレクターの上に設けられています。
USBジャックは2つ用意されており、下部USBジャックは充電専用、上部USBはナビに接続して充電しながらスマホの音楽を車内で聴くことができます。
インサイトでは、現代に必要な機能は全て揃っているといっても過言ではありません。
結論!新型インサイトの内装は非常に優れる
新型インサイトの内装を見てきましたが、細かいデメリットはあったものの、先代より高級感と利便性が大きく増し、高い評価ができます。
新型インサイトの価格が高いという声を耳にすることもありますが、内装の造りを知れば、その考えも変わると思います。
今回の記事を見て頂ければ、一般評価以上に、インサイトの内装の良さが分かるはずです。
購入を検討している方も、そこまで見てもらえれば、深い満足感が得られるはずです。
新型インサイトを割引する方法をチェック!
内装に優れるインサイトは値引きできる場合があることをご存じですか?
新型インサイトは新型車のため、割引は辛口ではあります。
ただ、高価格帯であるため、値引きはする方が絶対にお得です。
方法はカンタンで、相場を押さえてライバル車を引き合いに出すだけ。
購入を検討している方は、最新の情報をチェックしておきましょう。