6年ぶりにフルモデルチェンジを行った三菱ekワゴン。今回、新たに従来の「カスタム」に代わって登場したのがeKクロスです。
標準車をドレスアップしたカスタムは各メーカーの目玉ですが、SUVテイストを強調したeKクロスは早くも人気を集めています。
今回は購入を検討する人に向け、eKクロスのグレードについて解説していきます。
目次
新型eKクロスのグレードの見所は?
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
まず、eKクロスはシンプルに以下の4つの通りとなっています。
- グレードM (標準)
- グレードG (中間)
- グレードT (最上級)
- グレードT Plus Edition(特別仕様車)
さらにeKクロスはeKワゴンの上級グレード的な扱いとなっています。
ekワゴンでは「M」とその上級版の「G」でエンジンが自然吸気しか選ぶことしかできません。
しかし、ekクロスはベース車となる「M」でもモーターを追加したマイルドハイブリッド仕様となり、さらにマイルドハイブリッド+ターボとなる最上級グレード、「T」が用意されています。
なお、駆動方式については全グレードで三菱のお家芸である4WD仕様も選択できます。
新型eKクロスの価格一覧
グレード名 | 燃費(WLTCモード) | 価格(税込) |
M 2WD | 21.2 km/L | 1,441,000 円 |
M 4WD | 18.8 km/L | 1,573,000 円 |
G 2WD | 21.0 km/L | 1,584,000 円 |
G 4WD | 18.8 km/L | 1,716,000 円 |
T 2WD | 19.2 km/L | 1,666,500 円 |
T 4WD | 16.8 km/L | 1,798,500 円 |
T Plus Edition 2WD | 19.2 km/L | 1,820,500円 |
T Plus Edition 4WD | 16.8 km/L | 1,952,500円 |
価格帯としては1,441,000 円 ~1,952,500円円までとなります。
全グレードで安全装備が充実
eKクロスは他の軽自動車と比べても、安全装備が充実しています。
もっとも低価格のグレード「M」であっても運転席及び、助手席のエアバッグに加え、サイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグの合計6つのエアバッグが標準装備。
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
さらには、
- スリップ時に安定した走りが可能なASC
- 衝突を未然に防止するFCM(衝突被害軽減ブレーキシステム)、
- 踏み間違いアシスト車線逸脱警報システム
- 車線逸脱防止機能
といった装備がついており、安全性は軽自動車でもトップクラスです。
安全装備を考えると価格と燃費は妥当
軽自動車では、販売価格を安く見せるために最も安価なグレードでは安全装備をオプション扱いとする例は少なくありません。
しかし、eKクロスはすべてのグレードにおいて安全装備を充実させています。
見積もりを取ると価格が高く感じるかもしれませんが、装備が充実しているので妥当です。
eKクロスの燃費はJC08モードで29.8km/ℓと大台といわれる30km/ℓに届きませんが、装備の重さを考えれば充分に優秀なのです。
全てのグレードで安全装備に注目してみてください。
eKクロスのおすすめグレードランキング
それではeKクロスのおすすめグレードをランキング形式で紹介していきます。
新型eKクロスのグレード構成は660㏄+モーターのマイルドハイブリッド仕様が「M」と「G」、最上級グレードとなる660㏄+モーター+ターボの「T」、特別仕様の4グレードでいずれもFFと4WDが選べるので合計8グレードとなります。
購入を検討されている方に向けて、くわしく解説していきます。
第3位 M(FF) 1,441,000円
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
新型eKクロスのベースグレードとなるのがMで、とにかくリーズナブルにeKクロスを購入したい方におすすめです。
ベースグレードといっても安全装備は上級グレードと共通ですし、LEDヘッドライトも標準装備されているので外観上での違いはフロントのフォグランプが省かれている程度。
ベースグレードにありがちな貧弱さは一切ありません。
エンジンが変わって燃費向上
ekクロスは全車モーターを追加したマイルドハイブリッド仕様となっています。旧型のekワゴンはエンジンの基本設計が古かったせいで、特に燃費に対する評価は厳しいものがありました。
今回は低速トルクを増した新設計のエンジンに新しいCVT、そしてモーターのアシストを得て、日常のドライブで歯がゆさを感じる場面はないでしょう。
価格が約13万円安く、燃費も4km/ℓ良い29.8km/ℓ(JC08モード、WLTCモード値は21.2/ℓ)をマークする2WD仕様がおすすめです。
[Mグレードは安いですが、デメリットは殆どありません。
第2位 G(FF) 1,584,000円
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
GはMグレードに比べ14万円ほど価格が上がりますが、ボディカラーで2トーン仕様が選べ、色数も6色から11色と選択の幅が一気に広がります。
さらに、14インチスチールホイールから、15インチアルミホイールになるので見た目も向上。
また、話題の運転支援システム、MI-PILOT(マイパイロット)がパッケージオプションで選べるようになるのもこのグレードからです。
室内空間は快適そのもの
室内に目を移すと、タッチパネル式のフルオートエアコンが追加され、本革巻きステアリングホイールも装備されるなど、室内にいる限り軽自動車を感じさせる要素は全くといってよいほどありません。
こちらもMグレードと同様に燃費、価格の面で2WD仕様がおすすめです。
ちなみに2WD仕様はトランク下のアンダーボックスの容量が54ℓと大きく(4WDは11ℓ)、しかもラゲッジボードを跳ね上げることでベビーカーやトランクも縦に搭載することができます。
第1位 T(4WD) 1,798,500円
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
ターボエンジンによる力強い走りも味わえる、もっとも新型eKクロスらしい人気グレードが「T」です。
装備では「G」と全く同じなので価格差(約8万円)は純粋にターボによるパワーアップ分になります。。
旧型よりもターボが低回転域から効き、全域でフラットなトルクを発生させることで街中から高速道路でのクルージングまで余裕でこなします。
感覚的にはクラス上の車を運転しているようなので、Gとの価格差はむしろリーズナブル。
特別仕様車よりも15万円4千円安く、バランス的にもベストです。
このパワーには、やはり三菱伝統の4WDシステムを組み合わせたくなります。
最新の「ビスカスカップリング式4WDシステム」は、横滑りを押さえて車体を安定させるASC(アクティブスタビリティコントロール)や、滑りやすい道でも路面をグリップするグリップコントロールと組み合わされることでオフロードやでも安心して運転できます。
2WDもおすすめで、走りを極めるならTグレードがおすすめです。
eKクロスの4WD車と2WD車の特徴!おすすめはどっち?
三菱車といえばパジェロやランサーエボリューション、デリカといった数々の名車から高性能な4WD車をイメージする方もいらっしゃるでしょう。
eKクロスについても4WDがメインという三菱のコメントもあり、4WDシステムの制御に関しては三菱がこれまで培ってきたノウハウが込められています。
ただし、4WD車は車重が60㎏増加するため、NA車では2WD車に比べて動力性能ではやや不利になるので要注意。
一方、動力性能に余裕のあるターボ車では4WDが向いています。
結論としてはNA車では軽快で燃費のよい2WD、力強い走りが楽しめるターボ車は4WDがおすすめです。
新型eKクロスの各グレードで注目の装備
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
最新の安全装備も充実したeKクロスですが、もっとも注目の装備は「G」と「T」にパッケージオプションとして設定されたMI-PILOTです。
MI-PILOTとは
日産車ではプロパイロットとしておなじみの高速道路や自動車専用道路などで同一車線のキープを支援する技術です。
高速道路でのクルージングや渋滞時のノロノロ運転で前車との車間距離を自動的に保つことで運転時のストレスや疲れを軽減します。
操作方法もステアリングに設けられたスイッチを押すだけ、とカンタンです。
三菱eKワゴンや日産デイズとの違いは?
(出典:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/index.html)
三菱eKクロスは2019年3月に、日産デイズと三菱eKワゴン共に同時発売されました。
日産と三菱の合弁会社で開発されるため、違いが気になる方に向けて最後にご紹介します。
eKクロスとデイズの違い
わかりやすい違いはフロントグリルで、デリカD5風のekクロスに対して、デイズはVモーショングリルを採用したセレナ風のデザインで、「ベースが同じとは思えない」ほど見た目が異なります。
グレード構成はeKクロスが3つ、デイズが7つで性能的にはほぼ互角です。
eKクロスとeKワゴンの違い
こちらもベースは同じとなりますが、前述した通りeKクロスが上級という位置づけ。
グレード構成はeKクロスが3つ、eKワゴンが2つとなっており性能は似通っています。
現時点ではeKクロスを選ぶ方が7割となっていて、eKクロスの方が人気です。
ekクロスのをお得に買う方法をチェック!
質の高いグレードが揃うeKクロスは値引きできる場合があるのをご存じですか?
新型車となりますが、競合が激しいジャンルなので値引きは期待できます。
値引きのコツはシンプルで、相場と競合車を押さえるだけ。
購入を検討している方は、お得に買う方法もチェックしておきましょう。