ぎぶさんの車購入ガイドでは、あおり運転に関する最新アンケートについて車所有者に向けて実施し、2022年2月に結果を公開。
実際の被害体験に基づき、あおり運転の対策と煽り運転されたらどうすべきか?についてレポートをまとめました。
煽り運転を受けた人のさまざまな体験談もご紹介しています。
目次
【2022年】あおり運転に関するアンケート概要
以下、アンケート概要となります。
アンケート概要
- 対象者:煽り運転をされたことがある方
- 対象年齢:幅広い世代の男女
- アンケートの目的:煽り運転の事例と対策を共有する
- 募集内容:煽り運転の体験談と対策
- 備考:『性別』『車名』『発生場所』 も明記する
- 公開日:2022年2月
あおり運転をされたことがある人から体験談と、今後の対策をお答えいただきました。
それらの情報をもとに、
「煽り運転が起こりやすいシチュエーション」
「煽り運転されたらどうすべきか?」
についてまでリアルな体験をもとにまとめました。
ここからは、そのレポートをご紹介していきます。
【実体験】どんなシチュエーションで煽り運転は起こりやすい?
あおり運転を受けた方の体験談では、以下のシチューエ―ションであおり運転を受けやすいことが分かりました。
あおり運転が起こりやすいシチュエーション
- 一車線しかない一般道路
- 高速道路の追い越し車線
- 急いでいる車の前に入ってしまう時
- 逆恨みを買ってしまう時
- 軽自動車、コンパクトカーに乗車している
- 高級外車を追い抜く
もっとも、あおり運転を受けやすいシチュエーションは「一車線道路」や「追い越し車線」となります。
後方の車としても急いでいてイライラしている場合や、相手に逃げ場がないのでプレッシャーをかけて追いつめようとする心理が働くようです。
同じ理由で、急いでいると思われる車の前に入ってしまってあおり運転を受けたという報告も多く見られました。
特別な理由がなくても逆恨みを買うことも
特別な理由がなくても、何らかの理由で相手の怒りを買ってしまい狙われてしまうケースも複数ありました。
運が悪いとこうしたチュエーションも起こるので注意が必要でしょう。
また、「高級外車が煽ってきた」「高級外車を追い抜いたら急に追いかけてきた」などのエピソードも見られました。
「いかにもな高級車でプライドが高そうな人が乗っていたら、距離を取ることが必要かと思いました。」という声も出ていました。
全体の傾向としては、軽自動車及びコンパクトカーに乗車されている方があおり運転に遭っている割合が多い結果となっています。
【体験者の声】あおり運転で有効な対策
今回のアンケートでは運転者に過失がないものの、あおり運転を受けてしまっているケースがほとんどです。
では、どのように対策をすれば良いのでしょうか?
こちらも体験者のアンケート結果を元に、ご紹介をします。
- 一車線道で後方確認を怠らない
- イライラした車がいたら距離をおく
- こちらが正しくても一歩引いて譲る
- 前後撮影ドライブレコーダーをつける
- 頭のおかしな相手はまともに対応しない
- 人の多いところに逃げ込む
- 最悪、ドアをロックして警察に通報
- 土地感があれば警察署や交番などに駆け込む
あおり運転の被害を受けたひとの多くが、その後にドライブレコーダーをつけ、前後撮影タイプがよいと話しています。
あおり運転をしてくる者に対しては、常識は通用しないと考えることが大切です。
そのため上記で挙がった対策は有効となるでしょう。
一車線道での対策
逃げ場の少ない、一車線しかない一般道路では、後方確認を怠らずに注意をすることが大切です。イライラした車に気づいたら、一時避難できるような場所に逃げ込み距離を置きましょう。
どうしても逃げ場がない状況でも前後撮影のドライブレコーダーをつけ、ステッカーで撮影していることを提示しておくと有効です。
こちらに過失がなければおびえることはありません。
ただ、それでも煽ってくるような相手は危険人物なので、撮影を続けながらすぐに警察に通報するのが望ましいでしょう。
一般的なあおり運転対策のポイント
一般的なポイントとしては「常に一歩引く姿勢を持つこと」が有効です。
- イライラした車がいたらすぐに距離を置く
- こちらが正しくても一歩引いて道を譲る
- 話が通じない相手なら早めに離れる、通報する
イライラした車がいたら距離を置き、こちらが正しくても相手に譲る姿勢を示せば、煽る側としてもなかなか煽れません。
煽られる局面になっても、一歩引いて落ちついて対処すれば問題ないでしょう。
逃げ場がない道を除けば、日頃から一歩引く姿勢をもっていれば煽り運転を受けるリスクを減らすことは可能です。
あおり運転の体験談と対策まとめ!煽り運転されたらどうすべき?
ここからは、あおり運転の体験談と、それをふまえて当事者が教訓として考えた対策を15つ厳選しました。
ここでは代表的な最新事例をピックアップしてご紹介します。
女性、パッソ、高速道路
体験談
インターへ下った後もストーキングされる
常に片道一車線の田舎の高速で、あおり運転の被害に遭いました。私は制限時速よりやや早い速度で走っていましたが、後ろから追い押し車線を使い猛スピードでやってきた車は、私の車を追い抜くつもりでしたが、追い越し車線が終了したため、ギリギリ抜けず私の車の後ろに。そのいらだちをぶつけるように、車間距離を詰められた状態が5キロは続きました。
逃げる道もなく、やっと見つけたインターへ下りましたが、着いてきました。怖かったので、インターで駐車中の車と車の間に車を入れ、携帯で電話するふりをして、目を合わせませんでした。
今後の対策
人の多いところに逃げて携帯をかけれる状態にする
追い越ししやすいように、私も少しスピードを緩めるべきだったのか、悩みました。しかし私の車の後ろもいるので、追い越し車線から通常車線に戻るためにスピードを考えるのはあっちの役割だと思うのですが。
人の多いところに逃げて、携帯をすぐにかけれる状態にすること、車体に、ドライブレコーダー設営中のステッカーをはることが対策として挙げられます。
男性、軽自動車ルークス、一般道路
体験談
一車線しかない道で黒い外車に煽られる
一車線しかない一般道路を走行中に、軽自動車で遅かった私を後ろの黒い外車が煽ってきました。後続車は車体ギリギリまで迫ってきたり、クネクネ運転したりと、明らかに私が悪いような運転をしていました。その後、開けた道に出るまで、さすがにスピードを出して私が事故にあっても仕方ないので、その道の制限速度を守りながら後ろを気にせず走りました。
今後の対策
正しい運転をしていても後ろを怠らない
後日改めてその出来事について周りの人に相談した結果、未然に防ぐコツとしては、なるべく広い道路を運転するようにすることや、ルールを守って走っている自分が正しいと思い込むことで、後ろを気にせず、もしなにかしてきたら必ずドアをロックしていつでも警察を呼べる体制を整えることが大切だと感じました。
そのため、ドライブレコーダーは必須で、前と後ろ二箇所に設置し、危険を感じたら窓とドアを閉め、道を譲らないように車を止め、スマホで警察を呼ぶか、撮影をして証拠を提出するかという心構えをすることが最善の対処であると思います。
女性、マツダデミオ、一般道路
体験談
スピード制限を無視してきた車に煽られる
夜中の雨の日、片側一車線の自動車専用道路を制限速度で走っていたところ、後ろから制限速度をはるかに超えるスピードで走ってきた車に煽られた。少し先にパーキングエリアがあったためそこに入ってのがれた。
今後の対策
後方確認を怠らず怪しい車が来たら距離をおく
未然に防ぐ方法としては、ミラーで確認しながら走って、後ろの車が速そうだと思ったら前もってパーキングエリアに入るか下道に降りる。された場合も同じ。
男性、ワゴンR、一般道路
体験談
煽りの常習犯に目をつけられた
発生場所は一般道路ですが高架になっており、歩行者や自転車は入れない地域の幹線道路です。
あおってきた車は日常的に荒い運転をしており、他の車があおられているのを見たこともありました。私の場合は、追い越し車線を走っていたところを後方からクラクションを鳴らし、ベタつきされてあおられました。すぐに走行車線に逃げたかったかのですが、あいにく通勤時間帯で交通量が多く上手くいきませんでした。
クラクションをかなりひどく鳴らされてあおられたため、しばらくの間加速をして約1.5キロ先で走行車線に逃げました。
今後の対策
前後ドライブレコーダーとステッカーをつけたら煽られなくなる
その後の対策としては、車の前後の両方を撮影できるドライブレコーダーを購入し、それを知らせるステッカーを貼っています。
購入してから約1年経ちますが、その後同じ車を含めあおられてはいません。
男性、プリウス、一般道路
体験談
猛烈なスピードで後ろに高級車からビタ付け
名古屋に向かう国道23号線での出来事です。2車線の道路で私はトラックが多かったので追い越し車線に入っていたら、後ろから高級車が猛烈なスピードで後ろにビタ付けし、パッシングの嵐でした。
トラックが連なっていたので進路変更できずにいると、今度はパッシングとクラクションまで鳴らされました。怖くなったので強引にトラックの間に入り、高級車に道を譲りましたが、私の車を抜く際、窓を開けて「ばかやろー」と言ってきました。
名古屋、三重はマナーの悪いドライバーが多いので有名ですが、今回ほど意味が分からず恐怖した経験はありませんでした。
今後の対策
こちらが悪くなくても引くことが大切
どちらにしても言えるのは、世の中には常識が通じない人間も居るので、こちらが悪くなくても引く事が大切だと思いました。皆さんにも言いたいのですが、間違っても言いあいをしたりしないようにして下さい。相手は凶器を出してくる場合もあるので非常に危険です。
サラッと道を空けて、相手の好きにさせるのが最善策だと思います。そして後から、警察に通報する等、スマートに対処したほうが良いと思います。
男性、フリードスパイク、一般道路
体験談
高級車を追い抜いたら急に追いかけてきた
二車線の右側のレーンをかなり遅い速度(制限速度60キロの道を時速30キロ程度のスピード)で走っている、高級外国車SUVタイプがいたので、左のレーンから抜かしたところ、急に追いかけてきて、後ろにびったりつけられ、付いてきました。
地元の道だったので、そのまま交番まで行き、交番に車を入れたところ、車は逃げて行きました。
今後の対策
ドライブレコーダーは必須
やはり一番の対策は、分かりやすく、ドライブレコーダーを付けることかと思います。
あと、若干の偏見もありますが、いかにもな高級車でプライドが高そうな人が乗っていたら、距離を取ることが必要かと思いました。
男性、ミニキャブバン、一般道路
体験談
トラックから車間距離を詰められる
会社から物流センターに向かっている途中で後ろから大きいトラックにベタベタに付けられて煽られました。
急いでいたのかもしれないですが、トラックが後ろから来たタイミングで車線変更してトラックの前に行ってしまったことに腹を立てたのかもしれません。タイミングの問題もあるのかもしれないですが、本当に怖いので車間を詰めるのはやめてほしいです。
怖かったのですぐに車線を変えたところ、ブーンと走り去っていきました。
今後の対策
道を譲って関わらないのが一番
事故したくないので関わらないのが一番だと思いました。
男性、日産キューブ、高速道路
体験談
高速で悪質な煽り運転者と遭遇してしまう
高速道路の片側一車線の速度が70kmの場所でした。
自分の前にも4台ほど車両が走行しており、追い越し車線が終わってすぐでした。
後ろからすごい勢いで走行してきたライトバンでしたが、自分の車との車間距離は10mもなかったと感じています。
当然、先に行かせる場所もないので仕方ないのですが、非常に悪質で左右に車を振る動きをするなど、こちらも気持ち的に面白くない状況でした。
しかし、あまりにも危険な動きをするので、自分は左側の道路維持で使用するスペースに退避して先に行かせました。
今後の対策
頭のおかしい相手はまともに対応しない
煽り運転の運転手を追い抜かせた時に見たら、こちらに中指を立ててきたのは驚きましたね。
やはり、頭のおかしい相手はまともに対応する必要はないと感じています。
しつこいなら、先に行かせてしまうのが確実なのではないかと考えています。
女性、ホンダザッツ、一般道路
体験談
後ろから貼りついて異常な接近を繰り返す
少しアップダウンのある一車線道路で、追い越し禁止。後ろにやたら張り付いているなあと思ったら、クラクションを鳴らして異常な接近を繰り返してきました。
脇に避けるために減速するのも怖くて、五分くらい、普段より早い速度で走っていました。あとから思うととても危険でした。
今後の対策
早めに気づいて距離をおくしかない
今後は早いうちに気づいて、距離が近いなと思ったら避けておきたいです。
女性、キャスト、一般道路
体験談
正しい運転をしたのに逆恨みされる
交差点に差し掛かったところ、信号が黄色になったため、緩やかにブレーキをかけて停車。後ろの車は、なぜ行かなかったんだとばかりに、ピッタリとつけて停車。ルームミラー越しにこちらを睨んでいるのが確認できます。信号が青に変わり、停車線まで進み、右折のタイミングを計っていたところ、これまたグイグイ近づいてきて、「今のタイミングで行けただろ!」と言わんばかりにこちらを睨んでいます。しまいには、クラクションを鳴らされましたし、ライトでパッシングもされました。
もしかすると、行けるタイミングで行かなかった私が、逆に相手を挑発していると取られたのかもしれません。
男性、トヨタプレミオ、一般道路
体験談
これがいわゆるあおり運転かと思いました
一般の国道を法定速度で走行をしていたら、後続車から左右に揺れながら急接近をしてきてかなりのプレッシャーを与えてきました。これがいわゆるあおり運転かと思いました。
テレビで一応あおり運転に遭遇した際の対策は知っていましたので、冷静に対応しました。幸いにも地元の国道ということもあって土地感がありましたので、どこに警察署や交番があるのか分かっていたためちょうど進行方向から約2キロほど行った際に交番があったのでそこまで加速しました。
すると交番があることが分かったのか煽ってきた後続車は急に車間距離を取ってきました。
今後の対策
警察署や交番などに駆け込むのが一番
煽られた際には冷静になって土地感があれば警察署や交番などに駆け込むのが一番だと思っています。
今回のことであおり運転の被害にあったので、ドライブレコーダーを取り付けました。それまではドライブレコーダーに対して費用もかかるのであまり関心がありませんでしたが、さすがに今回のあおり運転のことで取り付けることにしました。
男、ボルボXC40 、一般道路
体験談
原因不明で逆切れされて追いかけられる
一般道路で路上駐車をしていた車をかわしたところ、その路上駐車していた車が追いかけてきて、自車車の前で急ブレーキを踏むなどの煽り行為をされました。追い抜く直前に相手がウィンカーをだし、発進しようとしていたのを確認しましたが、原因がどこにあるのかは定かではありません。相手は1kmほど私に嫌がらせをした末に、信号無視をして先にいきました。
あおり運転の体験談と対策まとめ
ここまであおり運転の体験談と対策をご紹介してきました。
こちらに非がなくても煽り運転に巻き込まれてしまうリスクは常にありますが、今回ご紹介した対策を押えておけばリスクは減らせるでしょう。
今回挙がった事例はぜひ参考にしてみてください。