こんにちは。ぎぶさんです。
ホンダ ヴェゼルはSUVの中でもとりわけ乗り心地の良さに定評がある車です。
本記事では、ヴェゼルの乗り心地について、実際の試乗を通じてさまざまな角度からくわしくレビューしていきたいと思います。
室内空間やシートの座り心地、視界などそれぞれの良い点・悪い点を見てみましょう。
目次
ヴェゼルの乗り心地の全体評価は?
まず、全体の評価について一覧にしてまとめました。
乗り心地の評価一覧
評価 | |
室内空間 | ◎ |
シートの乗り心地 | ◎ |
視界 | △ |
静粛性 | ◎ |
走り心地 | 〇 |
それぞれについて、詳しく解説していきます。
室内空間の評価!広さや快適さは?
ヴェゼルは、広々とした室内空間でゆったりと過ごすことができます。
競合車であるC-HRやCX-3のような車と比べても後席が広く、車中泊ができる広さが確保されているのはヴェゼルの大きなメリット。
身長が高い人はどうしても窮屈に感じやすい車が多いなか、ヴェゼルに至っては185cmの人でもゆとりをもって座ることができます。
内装とシートの質感も高く、ずっと乗っていたくなるような乗り居心地の良さがあります。
シートアレンジも多彩で、車中泊も可能
さらにラゲッジは「大きくて低い」ので使いやすく、アレンジでさまざまな使い方ができます。
たとえば、大きいものや長いもの、背の高いものなど。
積みたい荷物に合わせて自由自在にラゲッジを工夫できるので、旅行のお供にも最適。
車中泊も可能でミニバン並みと言われるほど、室内空間は充実しています。
もちろん広いだけでなく天井の高さも十分。
先ほど185cmの人でもゆとりをもって座ることができると説明しましたが、全体的にゆとりがあるので快適なドライブを楽しむことができ、ロングドライブにも最適です。
ヴェゼルの室内空間については、ほぼ文句なしと言えると思います。
シートの乗り心地はどうか?
座り心地の良さは、なんといってもクオリティーの高いシートにあります。
シートの質感は申し分なく、座り心地はホールド性がよく、コーナーリングでも体がぶれることがありません。
長距離運転しても疲れないため、ドライブ好きの方にも非常におすすめです。
後席はゆったりと座れる
「ゆったり座れる」ことを基準に設計しているので、リアシートは膝まわりを広くし座面の奥行きも十分ゆとりをもたせています。
背の高い人でもゆとりをもって座れるのはそのためですね。
窮屈さがないので、やはりロングドライブでも快適に乗ることができます。
運転席と助手席の座り心地
もちろん、シートの良さは後部座席だけではありません。
運転席は、8ウェイパワーシートを採用。
助手席は4ウェイパワーシートを採用しており、シートの位置・角度をきめ細かに電動で調整できるので自分にフィットする乗り心地を見つけることができます。
また運転席には、調整位置・登録・呼出しが可能なメモリー機能も付いています。
シートには、上質感を高める本革を使用。
専用インテリアをオプションで用意しているので、質感もグンと高めてくれます。
座り心地だけでなく、乗り降りのしやすさもヴェゼルの良いところではないでしょうか。
室内空間とシートの座り心地に関しては、デメリットらしいデメリットが見当たらないほど質が高いというのが正直なところです。
視界は良いか?細かくチェック
ヴェゼルの視界は、前方と後方で異なります。
SUVらしく運転席が高くなっているので、運転席の視界は基本的には良好。フロントガラスも面積が広いので遠くまで見渡すことができ危険を防止できます。
車を見下ろすというほどではありませんが、それでも他の車種に比べると前方の視界は良いといえると思います。
後方の視界の悪さはデメリット
とはいえ、極端に座席が高くなっているわけではないので人によっては見にくく感じる場合もあるかもしれません。
ヴェゼルでデメリットを挙げるとすれば、後方の視界の悪さが挙げられます。
実際に後方の視界は悪いと感じる局面があり、実際の口コミでもよく指摘されています。
ただ、ヴェゼル特有というよりSUV全般的に言われていることで、コンパクトカーなどと比べると悪いというレベルです。
ちなみに後方ですが、リアウインドウを大きくとっているのが特徴です。
しかし、室内から見た場合と外から見た場合とでは窓の大きさが少し異なります。
後部座席の人が背もたれを高くすると塞がれてしまうため、駐車の際はバックモニターが必須になるでしょう。
斜め前方の視界にも注意
そして、斜め前方の視界です。
いわゆるAピラーですが、「死角が多い」といった意見もいくつか見受けられるので運転中はやはり気をつける必要があります。
さらにサイドミラーによって大きな死角ができているといいますから、歩行者が多い横断歩道ではしっかり確認して運転することをおすすめします。
見切りもそれほど良くない
また、見切りもそれほど良くありません。というのも、フロントガラス面積は広いもののほかのSUVに比べ傾斜しています。
近年はボンネットの先端が見えない車が増えていますが、ヴェゼルも同じタイプです。
慣れれば問題ないのですが、慣れるまでは狭い道路の運転は十分注意が必要でしょう。
全体的に、前方は比較的視界が良いのですが、斜め前方や後方はマイナス点が多いように見受けられました。
試乗してみての静粛性の評価は?
公式サイトによると、ヴェゼルの静粛性へのこだわりは高く、高速道路でもくつろいで運転できる空間を作っていると書かれています。
その理由としては、不織布タイプのフロアアンダーカバーや高遮音性のフロアカーペットを使用しているため。これらが高い防音効果を発揮し、優れた静粛性を実現してくれています。
では、実際乗ってみるとどうでしょうか?
ズバリ、静かです。
高級セダンほどの静粛性は期待できませんが、SUVの中でも静かなドライブが期待できます。
ただ、アクセルを踏み込んだ場合はやはり音は感じます。
それでも基本的にエンジン音は感じにくく、静かで優雅な乗り心地を楽しむことができます。
市街地と高速での乗り心地をレビュー!
市街地では気になる点も
ヴェゼルは、どちらかというと高速道路向きではないでしょうか。
静粛性は高速を走った場合にメリットになりますが、市街地では固いサスペンションの影響で道路の凹凸に大きく反応してしまいます。
ただ、極端に乗り心地が悪いというわけではなく、あくまで高速での走行と比較した場合です。
こればかりはSUV特有の硬い乗り心地だから仕方がないのかもしれません。
走りでは、EVからエンジンに切り替わる時にぎくしゃくすることがあります。
その代わり、室内空間は充実し、エンジン音などもほとんど感じられないので、大きな不満を感じることはありません。
高速での乗り心地は文句なし
高速は、とにかく乗り心地抜群です。
多少ゴツゴツとした感触はありますが、室内はとても静かで音楽を聴けばエンジン駆動でも音はほとんど聞こえません。
オーディオの音量を上げなくてもクリアに聞こえるのはメリットが大きいですね。
足元空間もゆとりがあり、シートバック角度が最適化されていますので、ロングドライブでも疲れることがありません。
ヴェゼルの乗り心地の試乗レビューまとめ!
全体の結論としては、ヴェゼルはSUVの中でもトップクラスの乗り心地と言えます。
後席、運転席ともに広さが確保され、シートの座り心地がよく、静粛性にも優れ加速時もスムースに進んでくれるので疲れにくい設計になっています。
SUVなのでどうしてもゴツゴツとした固い感触はあること。また今回挙げた一部の視界の悪さはデメリットですが、それを理解した上で購入すればメリットが大きい車です。
ロングドライブやアウトドアに最適
身長が高い人が乗ってもゆとりがあるので、窮屈にならず運転を楽しむことができます。
フロントガラスも面積が広く見やすいですし、ラゲッジも広々としているのでアウトドアやゴルフなどのお出かけでも重宝します。
個人的には車を走らせたい、車好きの方に特におすすめしたい車ですね。
SUV市場は競争が激しいですが、デザイン性の高さや価格の安さを考えると、ヴェゼルは間違いなく再評価されていくでしょう。