日産セレナはミニバンとして高い人気があります。パッケージングがまとまっていて、扱いやすいのがその理由の一つです。
中でも中古のセレナを購入したいという人は多くいます。というのもほかの似たような車種と比べ、中古のセレナは価格が安いためです。
なぜセレナは中古車だと安いのか?その理由を解説するとともに、購入時のポイントや維持費までご紹介します。
中古のセレナが安い理由は主に3つ
中古のセレナが低価格で販売されているのは、まず流通量が多い、そしてe-POWERならではの事情が関係しています。
流通が非常に活発である
最新のセレナのモデルが発売されたのは2016年のことです。
すでに何年も経過しているため、中古車市場でもセレナは多く出回っています。だいたい数千台単位で出回っています。
基本的に中古車価格は需給で決まります。多くの中古車が供給されているため、良いものがリーズナブルな価格で購入できるのです。
ガソリンモデルはさほど人気が高くない
日産セレナにはガソリンモデルもラインナップされています。
しかしガソリンモデルのセレナは、それほど人気の高いわけではありません。
中古車価格を決める要因の一つに、人気の良し悪しもあります。人気がさほどない車はなかなか買い手がつかず、このため安い値段で売り出さざるを得ない理由の一つです。
ただし作りそのものはしっかりしているので狙い目といえます。
バッテリーの耐久性が懸念され高値がつきにくい
セレナのハイブリッドモデルであるe-POWERも、リーズナブルな価格で販売されている場合も珍しくありません。
e-POWERのエンジンは発電で、走行はモーターでという形をとっています。その中で安い理由としてあげられるのが、バッテリーです。
バッテリーは一般的なハイブリッドモデルの場合、10年前後が寿命といわれます。
中古で購入した場合、モーターに異常が出る可能性もあります。その部分を懸念して、あまり高値をつけられないという理由もあります。
中古セレナのグレードごとの購入相場
セレナではさまざまなグレードが用意され、平均相場は変わっていきます。
以下では、買取価格を元にセレナの購入平均相場の目安を算出しました。
年式や走行距離によって大きく異なるため一つの参考としてご確認ください。
リーズナブルな「20S」は50~100万円前後
「20S」は、セレナの中でも最も廉価なグレードなので中古車の価格も安めです。
中古車として購入するためには50万~100万円が相場となっています。
20Sの場合は走行距離によっても左右されやすく、年式が新しいとさらに高くつくケースもあります。
ハイウェイスターは100~250万程度
セレナのグレードの中でも人気なのが、ハイウェイスターです。だいたい平均すると買取価格は140~150万円が相場となります。
ハイウェイスターの場合、値崩れしにくい側面はあります。中古車でも新しいものは200万円超で売り出されていることもあります。
古いものは安いですが、3年以内になるとグッと相場が上がる傾向が見られます。
状態が良くて安い中古セレナを購入するポイント
中古のセレナを安く購入したい人に向けてポイントをまとめました。
安心してお得に買いたい人は参考にしてみて下さい。
先代モデルを購入する
セレナ現行モデルは5代目です。
より安い価格のセレナを購入するのであれば、先代のモデルで状態の良いものを購入するのも狙い目です。中古車マーケットでは3代目や4代目のセレナも出回っています。
コスパ重視であれば、4代目モデルがおすすめです。先代モデルながらアイドリングストップ機能や安全性能が搭載されているものもあります。
保障付きの車を買う
中古販売店では保障を売りにしているところがあり、セレナに関しては「古い年式が流通している」や「e-POWERの存在」ことを踏まえても、保証付きのものを買うのが安心でしょう。
修理やメンテナンスを考えれば、多少価格があがっても保証付きがおすすめです。
スライドドアの動作確認をする
中古のセレナでも3代目以降のモデルであれば、スライドドアが搭載されています。
古い中古車の場合、スライドドアで結構トラブルが起こりやすく注意が必要です。
購入する前には実際にスライドドアを開け閉めして、スムーズに動くか自分の目で確認してください。
ドアの開け閉めはできるけれどもガタつきがあったり、引っかかりを感じたりする車両は購入しないほうが賢明です。
スライドドアに何らかの不具合がある場合は、事故車や修復歴車の可能性もあります。できれば修復歴も確認しておきましょう。
中古セレナを購入した場合の維持費
セレナを中古車で購入した場合、購入時の代金だけでなく維持費(メンテナンスコスト)もかかるので押えておきましょう。
セレナの中古が安くてもトータルコストが高くなっては意味がありません。
以下、セレナ中古車でかかる維持費を4つご紹介します。
税金
毎年4月1日時点で車を保有していた人を対象に課税される税金として「自動車税」と「自動車重量税」がかかります。
セレナの「自動車税」はグレードによって異なります。e-POWERのガソリンモデルはほかと比較してやや排気量が少なめです。自動車税は30,500円です。その他のグレードについてはいずれも36,000円です。
セレナの「自動車重量税」もグレードによって3種類に分類されます。
e-POWERのガソリンモデルであれば、自動車重量税は15,000円です。ハイウェイスターのVとGでガソリンモデルは22,500円となります。それ以外のセレナであれば、49,200円かかります。
自賠責保険料
公道を運転するためには自賠責保険に加入しなければなりません。自賠責保険は車検時にまとめて支払うのが一般的です。
保険期間の開始時期が2021年4月1日以降の自家用車の場合、2年分で20,010円です。
ガソリン代
ガソリン代も車のランニングコストで無視できない費用です。
グレードによって違ってきますが、もっとも燃費に優れたグレードはe-POWERのXやXV、G、ハイウェイスター、ハイウェイスターVです。WLTGモードで1リッター当たり18.0kmです。この場合、年間に負担する燃費は52,663円です。
グレードの中でも最も負担額が大きいのが4WDのセレナです。リッター当たり11.8kmとセレナの中ではガソリンを食うモデルです。この場合、同じ条件下で年間にかかるガソリンに関する費用が80,228円です。
グレードによってガソリン代は年間2万円近く変わるので注意しましょう。
車検費用
セレナを購入すれば、2年に1回のペースで車検を通さないといけません。車検にかかる費用ですが、安いところでは1~2万円で可能です。
中古セレナが安い理由のまとめ
中古のセレナは結構リーズナブルな価格で販売されているものも少なくありません。
あらためて中古が安い理由は以下の通りです。
中古のセレナが安い理由
- 流通量と供給が多く価格が安い
- e-POWERの場合、耐久性の問題で高値がつきにくい
- ガソリンモデルの人気は高くない
セレナの中古車は安い値段で購入できることがあり、人気があります。
大きなデメリットがあるわけでもないので狙い目でしょう。
安いモデルであれば、100万円を切る価格で購入できるセレナがあります。
200万円を超える価格もありますが、装備が充実しており購入満足度は高いでしょう。
安さ重視か、多少高くても装備のそろっているものを購入するか、優先順位を自分でつけてセレナを購入していきましょう。

ぎぶさんの車購入ガイド

最新記事 by ぎぶさんの車購入ガイド (全て見る)
- トヨタ新型ハリアーの値引き相場と限界レポート!80万円の実例あり? - 2022年7月3日
- アルファードの受注状況と停止になっても買う方法!新型発売はいつから? - 2022年6月28日
- セレナの中古が安い理由!購入のポイントから維持費まで解説 - 2022年6月21日
- 【2022年最新】日産サクラの納期・納車情報まとめ!時期が早まるコツも解説 - 2022年6月14日
- 新型ハリアーの人気色・カラーランキング!全7種のラインナップでおすすめは? - 2022年6月13日