堅牢さとオフロード性能で長年にわたり評価されてきたトヨタランドクルーザー70(通称ナナマル)の日本再再販が予定されています。
2023年8月2日にはワールドプレミアで正式なデザインが公開されました。
SNS上では、ランクルユーザーや潜在的な購入希望者へ向けて情報が伝えられている状況です。
そこで本ページでは、ランドクルーザー70に関する最新情報をまとめて紹介します。
内容は執筆時点の予測に基づくもので、正確性を保証するものではありません。
復刻版ランクル70の再再販はいつ?予約方法は?
ランドクルーザー70の再再販売は確定していますが、再再販はいつごろなのでしょうか。
現在、発売日は2023年11月29日(水)となっています。
前回の再販は30周年記念として8月末に開始されましたが、生産の都合と初代モデルが11月にデビューしていることから再再販売もそれに合わせる形です。
今回の再再販売は40周年記念と推測されており、2024年のアニバーサリーイヤーに向けて、2023年後半から販売し、盛り上げていく形になるでしょう。
販売と予約方法
発売日前の段階から、多くの販売店では仮予約を受けつけています。ランクル70は人気のため、発売してからでは注文を受け付けてもらえない可能性があります。
万が一、注文ができない場合は以下の記事もご参考ください。
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予約方法
ランクル70の販売については生産量の少なさから抽選を採用する店舗の増加が見込まれ、抽選の予約をする形が一般になるでしょう。
予約方法については「購入の意思があるので抽選に参加したい」と早めに伝えておきましょう。
なるべく早く、複数の販売店に連絡を取っておくことが重要です。
既存の顧客に優先的に割り振られるケースもありますが、販売店によって方針は異なるため複数問い合わせるのが賢明です。
購入を検討している方は早めにディーラーに問い合わせておきましょう。
ランクル70の再再販価格は?
ランドクルーザー70の新型モデルの価格については2023年11月29日に正式発表があり、480万円(税込)となります。
AXグレード(4WD)の1グレード構成となり、オプション込みの乗り出し価格は500万円を越えてくるでしょう。
2014年の再販版は新車価格が350万円程度でしたが、仕様変更に加えて物価高騰も踏まえると400万円を越えるのは妥当です。
現在の中古車市場では、ランドクルーザー70(30th)が400万円を越える価格で取引されており、転売対策も考慮されていると言えます。
注目点としては、既存の1ナンバーから3ナンバーへの変更となります。
これまでのランドクルーザー70より高価でも、車検の頻度や高速道路の料金、ガソリン代などのランニングコストを考慮すれば、通常ほどの価格差とはならないかもしれません。
復刻版トヨタ ランクル70の魅力とスペック
トヨタ ランクル70の以下の項目について、確定情報と予想を交え解説していきます。
- ランクル70のデザイン
- ランクル70のグレード
- ランクル70の内装
- ランクル70のエンジン
- ランクル70の燃費
- ランクル70のトランスミッション
ランクル70のデザイン
再再販売予定のランドクルーザー70は、オーストラリア市場向けのモデルをベースに製作される予定で、そのデザインは立体的な独立ウインカーを採用し、独立した丸型ヘッドライトの復活により、スズキのジムニーに似た見た目を持ちます。
さらに、トヨタのレタリングバッジを使用し、ランクル70の伝統的な要素を強く引き立てる予定です。
独立フェンダーが採用され、スクエア形状のデザインも維持されています。
全長 | 全幅 | 全高 | |
ランクル70 | 4,890mm | 1,870mm | 1,920mm |
なおボディーカラーは、オーストラリア市場向けのランドクルーザー70では「フレンチバニラ」「シルバーパール」「グラファイト」「メルローレッド」「サンディトープ」「ミッドナイトブルー」 の6つが用意されています。
日本のボディーカラーは「スーパーホワイトⅡ(白)」「サンドベージュ(茶)」「アティチュードブラックマイカ(黒)」を含む3色展開で販売されます。
追加販売も想定されますが初期受注は上記のとおりです。
カラー展開については、近年トヨタはバリエーションを減らすことで、生産効率を高めていることから減らしていると思われます。
ランクル70のグレード
日本においてランクル70は1グレードのみの発売となり、オーストラリアで発売される上位グレード「GXL」に該当するものとなります。
なお、全グレードにクルーズコントロールとトヨタセーフティセンスⅡが新たに標準装備として追加されることは確定しています。
寒冷地仕様とデフロックも標準装備となります。
海外車両のグレードは「WORKMATE」「GX」「GXL」の3種類が存在し、「WORKMATE」は必要最小限の装備が搭載されている基本モデルで、4.8LV8ディーゼルターボエンジンを搭載しています。
「GX」はピックアップトラックで、オーバーフェンダーやマッドガードが装備。
「GXL」はWORKMATEの上位グレードで、内装も豪華になっています。
ランクル70の内装と機能
1ナンバーの小型商用車から3ナンバーの乗用車への登録に伴い、従来シンプルだったランドクルーザー70の内部も、日常生活での利用が容易になるようにリニューアルされています。
大きな変更はないもののオンロードでの乗り心地が向上。バンパーを現代的にやわらかくアレンジし、耐久性に優れるラダーフレームを継続採用し、滑らかで安定感のある乗り心地となりました。
後部座席にアイソフィックスを追加し、チャイルドシートが簡単で安全に取り付けられるようになりました。USBコネクタ(タイプC)も追加され、機能性も向上。
後席リクライニングもそなわっています。
ディスプレイオーディオは標準装備されませんが、すべてを考慮すると、価格が上がるのも納得できるでしょう。
ランクル70のエンジン
エンジンついては、最大出力が204ps/3000-3400rpm、最大トルクが51.0kgm/1600-2800rpmを持つ「1GD-FTV」という日本の排ガス検査をクリアした「ディーゼル 2.8L ターボ」が搭載され、高トルク・高出力を実現。
トヨタがほこる「トランスミッション6 Super ECT」により、従来のATより優れた加速性能や滑らかな変速が可能になりました。
2014年に再販売されたランドクルーザー70には、「L1GR-FE」ガソリンエンジンが搭載されており、最大出力は231ps/5200rpm、最大トルクは36.7kgm/3800rpmでした。
排気量と最高出力が高くなっていますが、最大のパワーとトルクを出す回転数が高いため、低速時の性能では新しいランドクルーザー70の「1GD-FTV」エンジンに軍配が上がるでしょう。
ランクル70の燃費
再再販売されるランドクルーザー70のボディサイズがプラドと似ているため、新しいディーゼルエンジンを搭載すると、燃費性能もプラドに近くなり、おおよそWLTCモードで11km/L程度になると予想されます。
再販版が6.6km/L(JC08モード)であるのに対し、燃費は大幅に向上するでしょう。
さらに、使用燃料については、従来の1GR-FEエンジンがプレミアムガソリンを必要としていたのに対し、新型の1GD-FTVエンジンはディーゼルを使用するため、ガソリン代などのランニングコストは新型ランドクルーザー70の方が低く抑えられるでしょう。
ランクル70のトランスミッション
トランスミッションにも変更点が出ています。
2014年の再販売モデルではMT(マニュアルトランスミッション)のみが設定されていましたが、再再販売モデルは6AT(自動トランスミッション)のみとなります。
熱心なランクルファンたちはナローボディの発売を期待しているでしょうが、日本の市場の傾向を考慮すると、2014年と同じくワイドフェンダー装着車だけの販売になる可能性が高いでしょう。
トヨタ ランクル70の最新情報まとめ
トヨタ ランドクルーザー70について全体の要点ををまとめました。
- 2023年11月下旬に発売予定
- 価格は450万円以上が予想される
- バン(1ナンバー)からワゴン(3ナンバー)変更
- 見た目は丸型ヘッドライトが復活
- 内装は乗り心地と機能性が向上
- 2.8L 1GD-FTVクリーンディーゼルエンジン搭載
- 自動トランスミッション(6AT)のみ
- ACCとトヨタセーフティセンスⅡを新搭載
現時点では、トヨタからランドクルーザー70の再再販売に関して一部しか発表はありませんが、ランドクルーザー70がデビューしてから40年、さらにランドクルーザーシリーズ全体が誕生してから70年を迎えます。
ディーラーや地域によってすでに仮予約を受けつけており、正式には2023年の11月下旬から注文受付を開始し、2024年に納車という流れが濃厚です。
初期ロットに関しては抽選制を採用する販売店もありうるため、発売直後に手に入れるのが困難になる可能性があります。
しかし、特別な人気を博しているわけではないため、販売店によっては購入チャンスもあるでしょう。
購入希望の方は、すぐに販売店に問い合わせてみると良いでしょう。
これからディーゼルエンジンを搭載したナナマルが再び日本の道路を走る光景を目にすることができるのは、非常に嬉しいことですね。