トヨタのランクル(ランドクルーザー)は、日本を代表する世界的にもネームバリューのあるクロスカントリー車です。
そんなランクルが2021年6月にフルモデルチェンジされ、ランクル300系として生まれ変わったのですが、話題となったのが聞いたこともない長い納期のニュースでした。
この記事は、世界中のランクルファンが気になってるランクル300の納期や納車の最新情報、そして受注再開まで解説します。
納期が待てない人に向けて、ランクル300の代わりになる車もご紹介しています。
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※情報はあくまで独自の予測に基づくものであり、正確性を保証するものではないことは予めご了承ください。
目次
ランクル300(ランドクルーザー)の最新納期情報
まずはさまざまなデータから納期予測をまとめました。注文のタイミングによって納期は異なるでしょう。
社会状況によって変動するため随時更新しています。
納期予測
- 先行予約:2年~3年半
- 通常:4年以上
最新情報
ランドクルーザーの納期が早まったという声が徐々に増えてきています。
「納期2年以内」の事例もあり、生産も安定しており納期改善が予想されます。
発売直後の申込みで通常4年ほどの納期で、受注停止直前の申込みだと6年を超える可能性もあるでしょう。
その理由としては、発売以降も申し込みが増え続け、バックオーダーがたまっているためです。
ランクル300の先行予約は2021年7月1日に開始され、2週間もしないうちに2万台を超えるオーダーになりました。これはランクル300の日本国内年間販売計画5,000台の実に4倍にもなる数です。
つまり予約開始直後から、長い方だと納期は3年以上が確定したことになります。
生産を遥かに上回る申込みが殺到
2021年8月2日に販売が開始されましたが、生産数を上回る申込みが殺到したことから、2022年1月にはトヨタ公式サイトでランクル300の納期が4年程度になっていることが発表されました。
トヨタ自動車は、新型「ランドクルーザー」の納期について、2022年1月19日時点の見通しとして、現時点からの注文で4年程度となる場合があることを公式Webサイトで公表した。
(出典元:https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1381894.html)
2022年7月1日に正式に受注停止が発表されましたが、今後の受注再開は未定であり、収拾の目途が立っていません。
ランクルの納車が長くなった理由
第一にランクル300は国内で予想を大きく上回る人気を獲得したこと。
さらに国外で人気のSUVは、世界的な半導体不足や物流の混乱により生産が計画通りに進んでいません。昔のように日本国内でサプライチェーンが完結しない時代になったので、正常化にも時間がかかるのです。
納車遅れの背景に、転売目的や輸出事業者の存在も指摘されています。転売対策として購入予定者に転売禁止の誓約書を提出してもらっていますが、中古車市場をみると新車の倍以上の価格で流通しているのが現実です。
ランクルの国内割り当てはどのくらい?
ランクルはもとからトヨタのグローバルモデルで、2018年時点のランクル全体の年間販売台数は37.9万台となっています。
(出典:数字で見るランドクルーザー)
この時、日本の年間販売台数は3万台であり、ランクル全体の国内向けの割り当ては7.9%となっています。
世界的な人気をふまえると日本国内への割り当ては妥当といえるでしょう。

輸出企業のトヨタにしてみれば、円安が続いている現状では海外向けを増やすほど利益が出るわけで、営利企業の判断として責めるわけにもいかない面もあります。
ランクル300の最新納期予測
ランクル300は、異常なほどのバックオーダーを抱えていますが、2022年9月までに約4,600台販売されています。2万台を超えていた事前予約も、発売時には5,000台ほどのキャンセルが出たようです。
それでもまだ事前予約した方の3人に2人は納車を待っている計算なので、今後の納期の見通しや、納車に関する口コミを確認してみましょう。
先行予約した場合の納期予測
先行予約の場合
- 2年~3年半
2021年7月1日から開始されたランクル300の事前予約ですが、複数申込みなど不適切な事例が発覚したことから7月14日以降中止され発売日を迎えました。
およそ2万1,500件の予約が入り、その後約5,000件のキャンセルが発生したので、1万6,000~1万7,000件の予約となります。
2022年9月までの販売実績から考えて、単純計算で3年5ヶ月~3年7ヶ月の納期になります。
2年で納車された事例や最新状況をふまえると2年~3年半が目安になるでしょう。

国内年間販売台数、受注数、納車実績から、おおまかな目安は立てられますが、あくまで予測なのでご了承ください。
発売後に申し込んだ場合の納期予測
発売後の場合
- 4年~6年
異例の先行予約一時停止ということもあり、発売開始以降も申し込みが増え続け、2022年7月1日の受注停止までに2万台前後バックオーダーが増えたといわれています。
それを考えると、発売直後の申込みで4年ほどの納期で、受注停止直前の申込みだと6年を超える可能性もありえるでしょう。

半導体不足や工場停止が改善されるなど、状況によっては納期が早まる可能性は十分あります。
ランクル300の納期は早まる?
ランドクルーザーを取り巻く環境において明るい材料をご紹介します。
トヨタ自動車は、2022年12月の国内生産は従来より抑制する一方、2023年1月~2月にかけて高水準となる国内日当たり1万4千台前半に設定しました。
トヨタ、1月から国内高水準に 12月~23年2月生産計画 日当たり1万4千台前半
2023年以降、国内生産に力を入れる方針も見える他、半導体不足対策として行われる「スマートキー」を2個から1個に減らす措置についてもランドクルーザーは該当しています。(11~12月分)
少しずつですが明るい兆しも見えてきており、今後の納期が早まる可能性もありうるでしょう。
ランクル(ランドクルーザー)の工場生産状況は?
ランクルを生産する吉原工場の状況については、工場停止などの情報は見られません。
直近では2022年8月に一時工場稼働停止していますが、それ以降は停止していないことから生産状況は順調に進んでいるものと考えられます。
トヨタの工場生産状況については公式ページからご確認になれます。
ランクル300納期の口コミ
納車になった方は少ないのですが、納期に関する口コミを確認してみましょう。
納期が早まるという声
白のランドクルーザーZXもオーダーしてるけど、納期未定やったのに相場安定した瞬間に1.2年?以内に来るとか🤔
お家がSUVランドになっちゃう…😅— Maruda$hi Club (@otinpopmojamop) April 15, 2023
ランクル300急に納期連絡きたー。
6月上旬には納車できるとのこと。
早くて夏だけど実際はわからないと言われてたのでびっくり。
販社史上最長納期でした お待たせしました言われた。— アラヌイ (@aranui777) April 28, 2023
ランドクルーザーの納期は未定という声が多い一方、納期早まるという声も徐々に出てきています。
半導体不足が解消されつつあることや、工場生産は安定しているため、徐々に納車をとりまく状況が良くなっていることが予測されます。
納期は4年以上という声
おはようございます☀
トヨタで営業してる仲間と昨日会った時に最近どう?って聞いたら車が入って来ないって。一年待ちは当たり前。ランクル300は四年待ちですって!
( ̄◇ ̄;)よ、四年待ち?
それ聞いた時頭の中で🎶私待つわ いつまでも待つわ他の誰かにあなたがフラれる日まで〜🎶が流れた。
四年😱 pic.twitter.com/6o0TN2D7qV— なーみとーれ (@Un5Dr) June 30, 2022
去年夏にランクル300を注文したのですが、おそらく納車は数年後になりそうなので、それまで乗る車を選び中
まさか次乗る車を待つために車を買うことになるとは
山道を走るならランクルプラド、家族で遠出するならアルファードですが、やっぱりアリを探しに山に行くからプラドかな🐜
今もプラドですが。 pic.twitter.com/41rE6FCTEp— AntRoom 島田拓 (@AntRoom_taku) February 17, 2022
このように納車への繋ぎで別の車を買う方もいるという状況です。
ランドクルーザーの納期は長いため、待っている間に別の車を買うというのはおすすめです。
ランクル300の受注再開の目途は?最新予想
ランクル300は、2022年7月1日に受注停止になりました。注文が済んだランクル300でも納期は4~6年といわれるなか、受注の再開はあるのでしょうか?
いろいろな噂が飛びかうなか、確度の高い情報をもとに受注再開の目途について、最新の予想をお伝えします。
早ければ2023年中に受注再開!?
トヨタ公式サイトでランクル300の受注停止が発表されたのは2022年7月1日ですが、実際の販売店では6月に受注停止の情報が伝わり、6月末までのオーダーで締め切っています。
受注停止後の7月中旬に、トヨタから各ディーラーへ通達された書面があり、そこには「注文再開時期は2023年年央予定」と書かれていたそうです。
「今回お伝えした注文再開時期である「2023年年央」も、トヨタ販売店には7月中旬に通達されたものだ。(出典元:https://bestcarweb.jp/news/scoop/480193)」
年央は「7月1日」を指すことから2023年7月頃に再開されるのではないか?という見方が強まっています。
ただ今のところは、はっきりしないうえ、あくまで「予定」なので確実とまでは言いきれない状況です。
再開されれば人気は必至なので、事前にトヨタ販売店に探りをいれておくと良いかもしれません。
ランクル300の代わりにおすすめの車3選
ランクル300の納期は最長で6年を超える可能性もあり、受注もストップしていることから他のモデルを検討される方も多いのではないでしょうか?
ランクル300は、指名買いの多い人気モデルですが、ライバルとなるおすすめの代替車も存在しているのでご紹介しましょう。

納期が早いものがあるので繋ぎでの購入もおすすめです。
ジープ・ラングラー
(出典元:https://www.netcarshow.com/)
クライスラー社がジープブランドで販売している本格的クロスカントリー車がラングラーです。ランクル300と同じく、ラダーフレーム構造の本格派で、源流を辿っていけば軍用車両のジープに行き着きます。
武骨ながらも洗練されたランクル300と違い、ラングラーのエクステリアはクロスカントリー車を絵に描いたようなワイルドさで、それが魅力といえます。現行型は、2018年にデビューした4代目JL型で、装備も先進的になりました。
価格帯も近いのですが何と言っても魅力なのは、国内在庫があれば1~3か月、なくても4~7か月という納期です。これでも以前より長い納期なのですが、ランクルの納期が異次元なので、ラングラーをおすすめする大きなポイントです。
ランドローバー・ディフェンダー
(出典元:https://www.netcarshow.com/)
イギリスのランドローバー社が、オフロードを駆け抜ける冒険者のために送り出したモデルがディフェンダーです。ディフェンダーも先代モデルまではラダーフレームを採用していたのですが、2020年に発売した現行型からはアルミニウム製のモノコックボディになりました。
しかしモノコックボディでも、以前のラダーフレームより3倍のねじれ剛性を実現した頑丈な車体が特徴です。価格帯もランクル300と被るので、本格的オフロード車としておすすめできます。
気になる納期ですが、1~2年ほどになっています。しかし、ランクル300の納期を思えば早いでしょう。
ランドクルーザープラド
ランドクルーザーには、一回り小さく弟分ともいえるランドクルーザー・プラドがあります。ランクル300の納期の長さにしびれを切らした一部の方は、モデル末期ににもかかわらずプラドを注文しているようです。そして納期は延びています。
現行型プラドのモデルは1年延びて2023年に新型の登場が予想されます。
プラドも受注停止となっているため、気になる方は在庫や新型情報をディーラーに確認しておくと良いでしょう。
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ランドクルーザープラドの納期・値引きの最新情報!受注停止時の対応まで
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ランクル300の納車が早まるコツ
現在は受注が止まっているランクル300ですが、受注再開後も視野に入れて少しでも納期が早まるコツについて考えてみましょう。
また、納車の日を待ち続けている方向けの情報も紹介します。
人気グレードやカラーを避ける
普通であれば人気グレードや人気カラーは、生産枠を多くとっていることから、それらを選ぶことで納期が短くなるものです。ところがランクル300のような異例の納期になると、生産枠レベルの話ではなくなるので、人気の集中しているところを外した方が納期は短くなる可能性があります。
いまのところ「ZX」が1番人気で、最上位グレードの「GRスポーツ」がそれに続くなど、値段の高いモデルが人気となっています。またカラーですが、上位グレードのオプションカラー「プレシャスホワイトパール」や、定番の「ブラック」が人気です。
キャンセル車を狙ってみる
先行予約では約5,000件のキャンセルが出たようですが、その後のキャンセルは少なく推移しているランクル300です。しかし少ないとはいえキャンセルは発生しているので、キャンセル車を狙うのもありでしょう。
キャンセル車なので、自分の好みと違う可能性はありますが、納車目前のキャンセル車であれば納期は大幅に短縮されます。
キャンセル情報を得るためには、普段からディーラーの担当と関係を良くしておく必要があるので、少し意識して連絡を密にしてみることをおすすめします。

既に予約していても、ダメもとでキャンセル車が出たら連絡がほしいと言っておきましょう。
確率は低いですが、宝くじのように万が一のことはあります。
ランクル300のリセールバリュー
最新リセールバリュー
(5.0)
ランクル300のリセールバリューは最高水準で、驚くほど高値が続くと予想されています。このこともランクル300が異常な人気になっている理由の一つです。
ここではランクル300のリセールバリューの高さについて触れておきます。
驚異的な残価設定率に注目
3年後や5年後のリセールバリューを勘案して、それ以外の金額を支払う残価設定ローンですが、車種ごとに残価設定率は違っています。これを見ることでトヨタが考えているランクル300のリセールバリューが分かるのですが、その数値が驚異的な残価設定率になっています。
ランクル300の「ZX」を例にとれば、3年後の残価設定率、つまり残っていると設定する価値が74%、5年後でも58%です。これが一般的なモデルであれば3年後で50%前後、5年後で30%前後になるので、ランクル300のリセールバリューは際立っています。
買った時より高く売れるがバブルに注意
ローンでの残価設定率も非常に高いランクル300ですが、現状では買ったときの価格より高く売れる「儲かる車」となっています。これまでもフェラーリの限定モデルなど、投機対象のような車はありましたが、実用車といえるランクルでのプレミア価格とは、少し異常事態といえるものです。
しかし、納期が落ち着き、受注が再開される頃には、ランクル300バブルも落ちつくことが予想されます。
ランクル300(ランドクルーザー)の納期・納車情報まとめ
ランクル300(ランドクルーザー)の納期・納車についてまとめると以下のとおりです。
- 発売開始直後から納期が4年以上が予測される
- 先行予約分の納車も2024年いっぱいかかる可能性
- 最後に注文した方は6年越えも
- 状況が変われば納車が早まることもありえる
- 早ければ2023年中に受注再開か
- 待てない方はラングラーやディフェンダーがおすすめ
- リセールバリューは高値が継続
世界的に見ても大人気のランクル300は、発売後から恐ろしいほど納期が延びてしまい、また転売車両が2倍以上の値を付けるなど異例ずくめの展開となりました。
正確な見通しが立たないのですが、一部では2023年に受注が再開するという情報も出ています。
トヨタには、国内向けランドクルーザーを増やしてほしいと願うばかりですが、こればかりは神頼みのようなものといえるでしょう。