こんにちは。ぎぶさん(@give333)です。
いつかはクラウン、というキャッチコピーで乗用車の中でも高級車として位置付けられるトヨタ クラウンですが、2018年6月にフルモデチェンジをしました。
セダンタイプの不人気などで低迷していたクラウンですが、フルモデチェンジによってどう変わったのでしょうか?
本記事は、オーナーの口コミを通じて、新型の評価をしていきたいと思います。
目次
クラウン(15代目セダン)の全体の口コミ評価
あらためて、まずは詳細な口コミ評価を見てみましょう。
評価点 | |
エクステリア | 90点 |
内装 | 93点 |
燃費 | 94点 |
走り | 75点 |
価格 | 65点 |
全体として若返りを図ったため、エクステリアと走りは賛否両論があります。
しかし、フルモデルチェンジによって総合力は明らかに向上しています。
ネックとしては、先代から価格がアップしている点となるでしょう。
ではそれぞれ、くわしく口コミを見ていきます。
クラウン(15代目セダン)のエクステリアについての評判
(出典:http://toyota.jp/)
先代から2種類のグレードに絞られる
15代目クラウンは先代まであったロイヤル/アスリート/マジェスタといったグレードを廃止、標準仕様とRS仕様の2本立てとなりました。
いままでのグレードが新型のどれに当てはまるか簡単に説明しますと、ロイヤルが標準仕様のGやSグレードに、アスリートがRSになりました。マジェスタは実質廃止となりましたが、標準仕様のG-Executiveが近いモデルになっています。
この2種類のグレードですが、同型車ですのでエクステリアに大きな差異はありません。
クラウンの見た目の評価
14代目と比べると、新型クラウンは明らかにシャープになり、スポーティーな印象が強まっています。
ぱっと目につくのがまずフロントヘッドライトで、目元が切れ長になりました。また、14代目で採用されていたイナズマグリルですが、RSモデルでは不採用となっています。
テールライトやウインカー・サイドエアダムの形状も変更され、ウインカーは前後とも、流れるタイプのものになっています。
これまでの重厚な雰囲気を残しつつも、より洗練されたデザインと言えます。
エクステリアの口コミ
レクサスの幅は1860mm程度ありますが、クラウンは1,800mmで収めるような設計になっています。昨今の大型化の中、トヨタのフラッグシップが1,800mmをキープしたのは英断だという口コミもありました。
という厳しい意見もありました。
ただ、エクステリアについては14代目の良い所を残しつつ、無駄をなくして上手に若返りがはかれていて、全体としては高い評価ができます。
クラウンの内装の口コミと評判
(出典:http://toyota.jp/)
14代目からの変更点をチェック
一方インテリアというと、内装の高級感、運転席やリアシートの座り心地の良さはそのままに、木目調パネルが廃止され、ピアノブラックやカーボンが採用されました。
内装は、豪華さはそのままによりカッコよさが際立っています。
カーナビスペースの下にあったマルチディスプレイがカーナビの上に移動され、ステアリング中央のクラウンのエンブレム、王冠マークがやや小さくなりました。
メーター類はデジタル化せずにアナログのままです。
見た目以外で大きな変化は少ないですが、運転席横のドリンクホルダーが昇降式になり、未使用時は収納しておけるようになりました。ゴミがたまりがちなところですので、実用性の面から見ても良い機能ですね。
内装の口コミ
フロントシートを下げていてもリアシートの窮屈感はない。
厳しい声も出ましたが、それだけクラウンに対する期待の表れともいえるでしょう。
先代モデルからは的確な進化が見てとられますし、内装についても満足できる水準と評価できます。
15代目クラウンの燃費性能の評判は?
クラウンのエンジンラインナップがいくつかあります。
カタログスペックでは、WLTCモードの測定で、
- 3500ccハイブリッド:16.0km/L
- 2500ccハイブリッド4WD:18.2km/L
- 2500ccハイブリッド:20km/L
- 2000cc:12.4km/L
となっています。
WLTCモードは2018年から採用された燃費測定方法で、JC08モードよりも実際の走行に近い状況で測定するため、実燃費に近い数字が出ます。
燃費についても非常に良好な数字といえるでしょう。
燃費だけを見ると2500ccハイブリッドモデルのコストパフォーマンスが優れています。実際一番売れているモデルであり、燃費の観点で注目です。
新型クラウンは実燃費も優れる
さらに新型クラウンの実燃費を測定したデータを確認すると、このカタログスペックとそう変わらないか、測定条件によってはカタログスペックよりも良く走るとのことです。
燃費の口コミ
というものがありました。
新しいカタログ燃費を見ると、燃費が悪くなったように感じてしまうかもしれませんが、実質的な燃費は優れていて心配する必要はありません。
走行性に対しての評価。口コミでは賛否両論も
ハンドリング、乗り心地とともに向上
サスペンションは代々使用されていたダブルウィッシュボーン式のフロントサスペンションは廃止となり、前後ともマルチリンクサスを採用しています。
ステアリング剛性の最適化をはじめ、フロントサスタワーをアルミダイキャストにするなどで「ハンドリング」と「乗り心地」が向上しています。
ターゲットの若返りを狙い、ニュルブルクリンクで足回りを鍛えています。特に2000ccのターボモデルは顕著で、ハンドリングがクイックになりました。
外観と同様、走りもスポーティーに進化しているのが特徴です。
走りの口コミ
という声もありましたが、ネガティブな意見として
ニュルで鍛えられた、ということだが街乗りでは必要ないし悪い方に影響したのでは。
という評価もあり、走りについては賛否両論が出る結果となっています。
15代目クラウンの価格への口コミは?
先代モデルと比べて価格は上昇
新型クラウン各エンジンで一番安価なモデルの価格は以下の通りです。
- 3500cc:6,352,500円
- 2500cc:5,073,200円
- 2000cc:5,073,200円
となっています。
先代の、14代目クラウンロイヤルが336万円から545万円、クラウンアスリートが367万円から618万円だったことを考えると全体的に価格は上がっています。
レクサスとは異なりクラウンは値引きできるため、そちらの情報も確認しておきましょう。
実際の口コミとしては、以下があげられます。
この価格は高い。2000ccガソリンモデルは300万円代後半が妥当。
という評価も見られました。
ただ、これまで見てきた通り、新型クラウンは先代よりも全ての面でグレードアップが図られています。
客観的に評価するならば、今回の価格は妥当水準。価格に見合うだけの価値はあることは間違いありません。
他のセダンと比べての評価は?新型カムリの場合
(出典:http://toyota.jp/)
トヨタの高価格セダンとしてはセンチュリーとカムリが用意されていますが、センチュリーは比較対象とはなりませんので、カムリと比較していきます。
カムリは1980年に初代が発売された息の長いモデルです。現在は10代目で、2017年にフルモデルチェンジが行われたモデルが販売されています。
このフルモデルチェンジで新規設計となり、パワートレイン、車体サイズが変更され、クラウンよりも大柄となっており、話題になりました。
価格は3,298,320円から4,341,600円となっていますので、クラウンよりは安価、購入に関しても現実的です。口コミでもエクステリア、インテリアとも価格なりの質感で燃費も良いと評価を得ています。
カムリは大型化がネック。クラウンはサイズ感もよい
ただ、車体の大型化については厳しい意見もあり、トヨタのフラッグシップであるクラウンより大型化させるとはどういうことか、という口コミもありました。
しかも車幅はカムイの方が大きいのですが、ホイールベースはクラウンの方が長く、直進安定性と車内空間、特にリアシートの広さを確保しています。
やはり新型クラウンの方が質の面では大きく上回っているといえるでしょう。
15代目クラウンは文句なしで買いといえる水準
評判の良かった14代目から大幅に質が高まる
クラウンを購入する方の年齢層は70代と言われており、新型クラウンはターゲットの年齢層を下げるべく、よりデザイン性を高め、走りに振った作りになっています。
14代目クラウンは非常に評価の高い車でしたが、今回見ても分かる通り、そこからさらに無駄をなくし、クオリティーが高まっています。若干価格は上がりましたが、それだけの品質は感じられます。
賛否両論こそありますが、それも新型クラウンへの期待の裏返しといえます。
走行性能やハンドリングの楽しさは今までのクラウンでは味わえない程なので、ぜひ試乗して体験してみてください。