自動車の維持費はどのくらいかかるのか、知っておきたい方は多いと思います。
ただ、車のタイプによって維持費はことなり、ケースバイケースであるため結局よく分からないということになりがちです。
そこで本記事では、車種別に分けて、年間の大まかな維持費がイメージできるようにまとめました。あくまで目安となりますので、その点はご注意ください。
目次
自動車の維持費の内訳を知っておく
車にはさまざまなタイプがありますが、かかる維持費の内訳については共通しています。まずは、どんな維持費がかかるのか?押さえていきましょう。
車にかかる年間維持費の内訳
- 各種税金(自動車税、重量税、自賠責)
- ガソリン代
- 任意保険
- その他(駐車場代、車検代、消耗品費・メンテナンス代)
自動車にかかる維持費はさまざまですが、大きく4つに分けられます。
電気自動車の場合は、ガソリン代が電気代になります。
駐車場代に関しては地域や、駐車上の有無によって大きく維持費が変わるので注意が必要です。
車の車種によって維持費は変わってくる
車にはさまざまな車種(タイプ)があり、それによって年間維持費は大きく異なります。
車のタイプを大まかに分けると以下の通りです。
- 軽自動車
- コンパクトカー
- SUV
- ミニバン
- 電気自動車
- セダン
なお、維持費がかからない順としては、
軽自動車>コンパクトカー電気自動車>ミニバン>SUV>セダンの順になります。
では、それぞれのタイプの年間維持費の目安を見ていきましょう。
車の維持費をタイプ別に計算!目安を押さえておこう
自動車の維持費は、車のタイプによって変わってきます。
そこで車の5つのタイプ別に、年間維持費の目安を掲載していきます。
自分が気になる車のタイプをチェックしましょう。
自動車の維持費を計算できるツールもありますが、設定が面倒という方はこのページでざっくりと押さえておきましょう。
※年齢、目的、車のブランド、走る場所など、状況によって数値は変化します。
※駐車場代は全国の平均値を掲載しています。
軽自動車の年間維持費と計算方法
ホンダ新型N-BOXの場合の年間目安
・ガソリン代 ¥65,220-
・自動車税 ¥10,800-
・重量税 ¥2,500-
・自賠責 ¥7,500-
・任意保険 ¥45,000-
・駐車場代 ¥96,000-
・車検代(代行手数料など) ¥30,000-
・メンテナンス費用 ¥25,000-
合計 ¥282,020-
軽自動車は税制面で優遇されていることが特徴です。
維持費を抑えることを優先したい場合、軽自動車がおすすめです。
コンパクトカーの年間維持費と計算方法
スズキ新型スイフトの場合の年間目安
・ガソリン代 ¥62,000-
・自動車税 ¥39,500-
・重量税 ¥7,500-
・自賠責 ¥14,000-
・任意保険 ¥45,000-
・駐車場代 ¥96,000-
・車検代(代行手数料など) ¥25,000-
・消耗品費 ¥15,000-
合計 ¥304,000-
コンパクトカーは燃費が良く、その点は維持費がかかりません。
軽自動車と比べると自動車税はかかりますが、全体的に大きな差はありません。
SUV車の年間維持費と計算方法
ホンダ新型ヴェゼルの場合の年間目安
ガソリン車の場合
・ガソリン代 ¥100,000
・自動車税 ¥34,500
・重量税 ¥7,500
・自賠責 ¥14,000
・任意保険 ¥50,000
・駐車場代 ¥96,000
・車検代(代行手数料など) ¥50,000
・消耗品費 ¥15,000
合計 ¥367,000
ハイブリッド車の場合
・ガソリン代 ¥76,500
・自動車税 ¥34,500
・重量税 ¥7,500
・自賠責 ¥14,000
・任意保険 ¥60,000
・駐車場代 ¥96,000
・車検代(代行手数料など) ¥50,000
・消耗品費 ¥15,000
合計 ¥353,500
SUVは他のタイプと比べると維持費がかかります。
また、ガソリン車かハイブリッド車かによって年間維持費も異なります。
ハイブリッド車を選ぶと、多少経費を抑えることができます。
ハイブリッド車の方が価格は高いですが、長期で乗る場合はハイブリッドがおすすめです。
ミニバン車の年間維持費と計算方法
ホンダ新型フリードの場合の年間目安
維持費を総合すると、自動車税と税金が5万5000円程度。
自賠責が1万3900円。
燃料代が7万円かかる計算になります。更に、任意保険が4万5000円、駐車場代が9万6000円(平均値)。車検代が3万円ということになります。
合計すると目安として、30万9900円となります。
軽自動車と比べると、若干維持費が高いという感じです。
今回挙げた「新型フリード」はミニバンの中で高燃費であり、他のミニバンではもう少し維持費がかかる可能性もあるでしょう。
電気自動車の年間維持費と計算方法
日産新型リーフの場合の年間目安
・電気代 ¥38,000-
・自動車税 ¥29,500-
・重量税 ¥10,000-
・自賠責 ¥14,000-
・任意保険 ¥50,000-
・駐車場代 ¥96,000-
・車検代(代行手数料など) ¥10,000-
合計 ¥247,500-
電気自動車は様々な免除が受けられるため、維持費が安いのが特徴。
本体価格は高い傾向にありますが、助成金を利用して購入することもできます。
助成金を貰うと売却縛りが生まれますが、長期的に乗る場合は狙い目です。
セダンの年間維持費
スバル新型インプレッサの場合の年間目安
・ガソリン代 ¥88,415
・自動車税 ¥39,500
・重量税 ¥22,500
・自賠責 ¥12,475
・任意保険 ¥81,500
・駐車場代 ¥96,000(全国の平均値を採用)
・車検費用 ¥13,400
・消耗品・他 ¥61,573
・合計 ¥400,363
参考:セダンの維持費
車の維持費を抑える方法は6つ
そもそも車の維持費が安く済む車種は以下の通りになります。
- 軽自動車
- コンパクトカー
- 電気自動車
さらに、車の維持費を抑えたい!という方は下記の6つを意識すれば完璧です。
- ガソリン車ではなくハイブリッド車を選んで燃費を軽減する。
- ガソリンはセルフスタンドを選ぶ。
- 安全装備が充実した車を選ぶ
- 車検代は自分で行うことで経費を抑える。
- 街中に強いタイプ、高速に強いタイプなど、自分に合った車を選ぶ。
- 毎年、任意保険を見直す。
小さなことを積み重ねるだけで、維持費は減らせます。
大きなウエイトを占める任意保険については、自分の状況に応じて毎年見直しましょう。
見直すべきNo,1は自動車保険です。現在代理店で加入している場合には、ダイレクト型を選択することで保険料を大きく節約できる場合があります。「通販型」とも呼ばれるダイレクト型自動車保険は、代理店の手数料などの中間コストを抑えられるためですね。補償内容もムダがないかを毎年チェックしてください。
(出典元:チューリッヒ保険会社)
車の維持費についてのまとめ!
車のタイプ別に維持費をまとめてきましたが、ポイントは以下の通りです。
- 維持費は大まかに4つの種類(※)があることを知る。
- 維持費の計算は4つの種類を足していけばOK!
- 維持費が安いのは軽自動車、コンパクトカー、電気自動車。
- ガソリン車かハイブリッド車かによって維持費は変わる。
※各種税金(自動車税、重量税、自賠責)・ガソリン代・任意保険・その他
細かい維持費は実際に乗ってみなければ分からないため、今回のまとめを目安にマイカーを入手したら月間、年間の維持費を記録しておくと良いでしょう。
維持費はケースバイケースのため、完璧に把握することは不可能です。
ただ、今回のようにざっくりとイメージできるだけでもかなり便利です。
その上で、お金がかかり過ぎる部分を減らすと、無駄な維持費がかからなくなりますよ。
自動車の任意保険で迷ってます。今はマイカー共済ですが、ディーラーさんに、変えた方が良いと言われました。
会社で東京海上日動と三井住友が割り引きです。
共済で22等級ですが、どちらに乗り替えが良いですかね?
等級マックスなので、保証厚めで入ってます。いざというとき頼りになる保険が良いですね。
御指導よろしくお願いいたします。m(__)m
>>マサやん様
「東京海上日動」と「三井住友」のどちらに乗り換えると良いか?
ご回答にまいりました。
この件で大手自動車保険会社に勤めていた知人に取材したところ、
「どちらでも問題ない」という答えでした。
ただ、共済から民間企業(東京海上、三井住友)に変えることは、
とても良いとのことでした。
やはり民間企業の方が専門的であるためです。
あらためて、東京海上と三井住友の2つに大きな差はなく
「価格」や「マサやんさんが良いと思った方」で決めてしまっても問題ないと思います。
ぎぶさん
わざわざ取材までしていただき、感激です。(*´∀`)参考にさせていただきます。(“`д´)ゞ