2022年3月、マツダのクロスオーバーSUV「CX60」が日本に先駆けてヨーロッパで発表され、早くも称賛を受けています。
マツダでは初めてのPHV(プラグインハイブリッド)車の設定となり、電動化が普及しているヨーロッパに対応した仕様となります。
日本車のスケールを越えた印象ですが、2列シートなので道路や駐車場があまり広くない日本にも向いているでしょう。
そんなマツダ CX60のサイズ、外観、内装の注目ポイントをご紹介します。
ポイントをまとめると以下の通りです。
チェックポイント
- 車幅はワイドな設計
- 車高は低めに抑えられている
- 前輪からドアの開口部までが長い
- 高級車と同じデザイン設計を採用
- 内装の高級感は群を抜く
ニュースリリース
新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-60」の日本仕様を初公開
マツダ CX60のサイズ
まず、基本的な情報としてボディサイズを確認しておきましょう。
日本仕様は全てのグレードが、全長4,740mm、全幅1,890mm、全高1,685mm、ホイールベース2,870mmです。
CXシリーズの中で最もワイド
CXシリーズのサイズを比べると以下の通りです。
全長 | 全幅 | 全高 | |
CX60 | 4,740mm | 1,890mm | 1,685mm |
CX5 | 4,575mm | 1,845mm | 1,690mm |
CX8 | 4,900mm | 1,840mm | 1,730mm |
全長はCX5とCX8の中間サイズですが、全幅はもっとも広くCX60はワイドということができます。
全幅をワイドにすることで外観の存在感が増し、内装もゆったりとしています。
車高は他よりも低く設計することでより高級な雰囲気に仕上りました。
CX60がヨーロッパの高級車とデザインが遜色ないと評価される理由として、サイズ感も大きく影響しているでしょう。
ヨーロッパ仕様とのサイズの違いは?
なお、ヨーロッパ仕様と比べてもほとんど差はありません。
ヨーロッパ仕様車は全長4,745mm、全幅1,890mm、全高1,680mm、ホイールベース2,870mmとなります。
ラゲッジは570Lが通常の容量で、リアシートを倒すことで1,726Lもの広大なスペースを確保できるようになっています。
マツダ CX60の外観・エクステリア
次にマツダ CX60の外観を見てみましょう。
長いボンネットと、後ろ側に寄ったキャビンというスタイルには、エンジンが縦置きのFRの特徴がよく出ています。
ただ、CX60以前のマツダ3、CX30など、マツダの場合、FFでもキャビンが後ろに寄ったスタイルになっていますので、マツダのデザインを受け継いでいると言えます。
マツダ CX60でもっとも注目したいのは、サイドビューです。
前輪からドアの開口部までがとても長く、Aピラーの下側の部分がぐっと後ろに寄せたデザインとなっています。このデザインは縦置きエンジンならではでしょう。
BMWやメルセデス・ベンツでも、マツダ CX60のように前輪からドアまでの長さによって高級感を示すという特徴があります。これらは「プレミアムディスタンス」や「プレミアムディメンション」と呼ばれますが、マツダ CX60もこうした高級車にふさわしい特徴を備えています。
フロントオーバーハング(前輪中心より前に突き出ている部分)が短いのも、マツダ車のなかでもCX60の持つ大きな特徴です。
視覚的にはさらに重心が後ろに寄っているイメージとなり、まるでライオンやトラが獲物に飛びかからんとしているようなそんな緊張感まで感じられるプロポーションです。
新色のボディカラーに注目
マツダ CX60のヨーロッパ仕様車には、8種類のボディカラーが設定されています。
なかでも注目なのが「ロジウムホワイト」という新色です。マツダいわく、マシーングレーやソウルレッドに続くシグネチャーカラーだそうです。
ロジウムホワイトの「ロジウム」とは
「ロジウムホワイト」の「ロジウム」とはレアメタルの一種で、メッキなどによく用いられる銀白色の貴金属です。
銀白色に輝くイメージどおりのカラーに仕上がっていて、ホワイトパールとは輝き方が違り、よりメタリックな印象です。
シグネチャーカラーというぐらいですから、新たにマツダの象徴色となる可能性があり注目でしょう。
マツダ CX60の内装
内装はブラウン・ホワイトが用意され、パネル周辺はアルミを使ってスポーティーさを演出しています。
ステアリングやシートにはブラックレザーが採用されていますが、施されている茶色のステッチが良いアクセントです。
内装の高級感はCXシリーズ屈指で、高級車にふさわしい仕上がりと言えるでしょう。
最近の新型車はインパネの中央に大きなディスプレイが搭載されているものが多いですが、CX60のディスプレイはそこまで大型ではありません。従来モデルとそれほど変わらないのではないでしょうか。
大型ディスプレイは先進性のアピールになりますし、操作がしやすいことも確かです。
しかし、CX60のディスプレイの控えめなサイズの方が、無駄のないすっきりした印象になります。空間にも上質さを追求した結果といえるでしょう。
マツダCX60の発売日と価格
日本での販売開始は2022年初秋が予定され、先行予約は2022年4月から開始しています。
今日ディーラーに行ってきてcx60情報を聞いてきました。
①4月上旬の発表と同時に予約受付開始
②発売日は9月、PHEVモデルは12月
③日本はPHEVが後発になるみたい。
④先行予約は4月時点でパワートレイン含めて決定、その後の変更は厳しい。
⑤納車は秋、PHEVは翌1月#cx60— じーまん@GSX-S1000GT (@s1000rr36375039) March 18, 2022
なお、日本での販売価格は公式には発表されていません。
英国のスタート価格は4万3950ポンド(邦貨にして約703万円)で、フランス価格が5万2000ユーロ(同702万円)となっています。
日本では、英国よりも抑えた価格設定で発売されることになるでしょう。
高級車と呼ぶにふさわしいマツダ CX60
マツダのこれまでのラインナップから考えると価格は上がりますが、高級車と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
マツダ CX60は、日本では2022年初秋に発売される予定です。既に先行予約は開始していますが、実車を目にできるのはおそらく夏以降になるのではないでしょうか。
どんな車に仕上がっているか楽しみに、発売を期待して待ちましょう。