こんにちは。ぎぶさん(@give333)です。
新型インサイトは2018年12月に復活し、大きな注目をあつめるハイブリッドセダンです。
こだわりのエクステリアやインテリアを採用し、機能や安全性も向上した一方、燃費はどうなの?という疑問がある方に向け、あらゆる面からいいか悪いか検証したいと思います。
最後にインサイトの燃費を向上させるコツも詳しくまとめていますので、購入を検討している方は押さえておきましょう。
目次
インサイトの市街地、郊外、高速の実燃費を検証
先ずはWLTCモードに注目
2018年10月以降、実燃費に限りなく近い指数として、「WLTCモード」が日本でも採用されはじめました。
WLTCモードは3つの走行モード(市街地、郊外、高速道路)の平均的な使用時間配分で構成され、従来のJC08モードよりも実態に近いと言われています。
インサイトの実燃費が知りたい場合、まずはこの数値を抑えるとよいでしょう。
なお、WLTCモードを発表している車種は11種となりますが、新型インサイトはその中で2位と高燃費になっています。
新型インサイトの他、同じセダンのクラウン(ハイブリッド)と共に数値をまとめました。
新型インサイトのWLTC燃費
新型インサイト | 新型クラウン | ||
グレード | EX | LX | G |
WLTCモード | 25.6km/L | 28.4km/L | 20.0km/L |
市街地モード | 22.8km/L | 25.8km/L | 17.2km/L |
郊外モード | 27.1km/L | 29.7km/L | 20.8.km/L |
高速道路モード | 26.2km/L | 28.8km/L | 20.9km/L |
新型インサイトの燃費は、セダンハイブリッドの中で優れていることが分かります。
また、さらに注目したいのが、郊外モードと高速道路モードの差です。
新型インサイトは高速でも燃費が落ちない
通常、ハイブリッド車の場合、高速道路モードが郊外モードより落ちる傾向にあります。
しかし、新型インサイトの場合は、データをみても燃費があまり落ちません。
高速で走っても安定した燃費が実現できるのが強みといえますね。
口コミの実燃費では少し気になる点もあり
新型インサイトにおいて最新の燃費規格が優れていることを紹介ました。
ただ、実際のオーナーの口コミと、大きく開きがあるのではないか?と心配する人もいると思いますので、口コミについても紹介します。
口コミの燃費データ
- 24.0km/L
- 20km/L
- 17km/L
- 17km/L
乗る人によって実燃費は異なりますが、現時点では17Km/L~24.0Km/Lとなっています。
中には思っているほどは燃費は良くなかったという声も出ていました。
期待値が高い分、この点については注意も必要ですね。
インサイトの燃費については、乗り方によって異なります。後ほど、燃費を抑えるコツをご紹介しますのでご確認ください。
なお、JC08モード燃費達成率は約70%であり、まずまずの水準といえるでしょう。
燃費についてユーザーはどう捉えているか、口コミも紹介します。(引用:Twitter)
ここまで燃費良いとバイクのハイブリッドが楽しみじゃな。」
ご紹介したように、口コミでも燃費評価は高いといえるでしょう。
JC08モードのカタログ燃費ランキング(1301~1600ccエンジン)
新型インサイトは1500ccのエンジンを搭載する自動車です。
そこで1301~1600ccのエンジンを搭載する自動車のカタログ燃費ランキング(JC08モード)もご紹介しておきます。
カタログ燃費ランキング(1301~1600ccエンジン)
- 1位:トヨタ アクア:38.0km/L
- 2位:ホンダ フィット (ハイブリッド):37.2km/L
- 3位:ホンダ グレイス (ハイブリッド):34.8km/L
- 4位:トヨタ ヴィッツ(ハイブリッド):34.4km/L
- 5位:ホンダ シャトル (ハイブリッド):34.4km/L
- 6位:ホンダ インサイト(LX):34.2km/L
- 7位:トヨタ カローラフィールダー (ハイブリッド):33.8km/L
- 8位:マツダ デミオ (ディーゼル):30.0km/L
- 9位:トヨタ シエンタ (ハイブリッド):28.8km/L
1301~1600ccエンジンを搭載したカテゴリーには優れた燃費の車種が多いのですが、全車種で6位に入った新型インサイトは評価できます。
ご紹介したよう新型インサイトは、やはり低燃費な車といってよいでしょう。
新型インサイトが低燃費を実現できる理由
新型インサイトが低燃費を実現できるのは「3mode power train」の存在も大きいです。
具体的には、
- バッテリーの電気だけを使い走行するEVドライブモード。
- 発電した電気やバッテリーの電気を使い走行するハイブリッドドライブモード。
- エンジンで走行するエンジンドライブモード。
の3つを使い分けられ、無駄な燃費を減らすことができます。
こちらが使いこなせるようになると、口コミにおける燃費データも上がってきますよ。
インサイトとプリウスの燃費を比較
ハイブリッドエンジンを搭載したセダンである新型インサイトのライバル車として挙げられるのが、プリウスとなるので比較します。
インサイト(LX) VS プリウス
- インサイト(LX): 34.2km/L(JC08モード)、17~24km/L(実燃費)
- プリウス: 37.2km/L(JC08モード)、19~24.24 km/L (実燃費)
日本最高クラスの燃費をほこるプリウスに肉薄しており、プリウスには劣るものの、燃費が優れていることがよく分かります。
インサイトの燃費を向上させるコツ
最後に、新型インサイトの燃費を大きく向上させるコツをご紹介します。
これができると、最高クラスの実燃費を実現できる可能性があり、購入を検討している方は、ぜひ保存しておいてください。
暖機を短くし余裕のある走りを心掛ける
冬場、暖機運転をする人がいるかもしれませんが、新型インサイトのように電子制御された自動車は暖機運転をしなくても、走行に支障がないので、暖機運転を短くすることで、燃費を向上することができます。
また、余裕をもって運転をするだけでも燃費は大きく向上します。
例えば、通勤で新型インサイトを使うにしても、通常の出発時間より早く出発することで、アクセルペダルやブレーキペダルの操作に余裕ができて、燃費が向上します。
余裕がない走りだと、ついアクセルやブレーキを踏み過ぎてしまい、燃費に悪影響が出てしまいます。この差はかなり大きいです。
高速道路で燃費を向上させるコツ
高速道路では、なるべく一定速で走ることで燃費が向上できます。
例えば、十分な車間距離をとって走行することで、前走車に車速の変化があっても緩やかな速度変化で対応でき、燃費が向上します。
車間距離をあまりとらないで走行すると、前走車の減速や加速に合わせブレーキペダルやブレーキペダルを頻繁に踏むことになり、急激な車速変化が発生し、燃費に悪影響を及ぼします。
エアクリーナーエレメントを交換する
メンテナンスの面では、エンジンオイルを適正な時期に交換することで、燃費が向上することがよく知られていますが、エアクリーナーエレメント(フィルター)も、適正な時期に交換することで燃費が向上します。
空気を取り込む際に、外気に混ざった塵やゴミをエンジンに侵入させないようにエアクリーナーエレメントが備えられています。
このエアクリーナーエレメントがゴミや塵によって目詰まりが多くなると、燃費が3~5%悪化するといわれており、定期的に交換する必要があります。
エアクリーナーエレメントの交換時期は、新型インサイトでは通常50,000kmごとです。悪路走行など厳しいコンディションは25,000kmごとになっています。
タイヤホールを軽いものに交換するのもおすすめ
今、取り付けられているタイヤやホイールより軽いものに交換すると燃費が向上します。
アルミホールを軽くすることはよく知られていますが、タイヤも軽くすることで、更に燃費が向上します。
ただ、タイヤの重量については、カタログなどに掲載されていないことが多いので、タイヤメーカーに問い合わせてみるとよいかもしれません。
ショップで新型インサイトに装着できるタイヤとホイールを用意してもらい、一番軽くなる組合せにしてもらうだけなので簡単です!
アルミホイールだから軽い、スチールホイールだから重いといったイメージは既成概念なので、しっかり調べたり、重量を測ったりして決めましょう。
新型インサイトの燃費は高水準といえる
新型インサイトは1301~1600ccエンジンを搭載した自動車のカテゴリーで上位に入っており、低燃費のモデルです。
ただ、カタログ燃費に対して、実燃費が落ちることが口コミでも指摘されていますが、過度に期待しすぎない方がよいでしょう。燃費を向上させる意識をもつことも大切です。
ただ、さまざまなデータ的にも、燃費がよいモデルであることは間違いありません。
燃費の観点からみても、新型インサイトの購入はおすすめです。