ホンダ新型フリードの実際の評価や燃費が気になる方は多いのではないでしょうか?
2016年9月にフルモデルチェンジし、更に注目を集めている新型フリード。
本記事では、新型フリードを辛口込みで評価すると共に、燃費もくわしく解説していきます。
購入を検討している方は、メリットとデメリットを隅々までチェックしておきましょう。
目次
燃費性能が大幅にパワーアップ!燃費は最高評価
新型になりデザイン面を含めて各所で変更が見られましたが、その中でもとくに注目されたのが出力と燃費の向上です。
この2点は旧型に比べて大幅なポテンシャルアップが見られており、最大のメリットといってもよいでしょう。
特に、実用燃費はミニバンクラスでは最高水準となっています。
ミニバンのカタログ燃費ランキング
- 1位:トヨタ シエンタ (ハイブリッド):28.8km/L
- 2位:ホンダ フリード (ハイブリッド):27.2km/L
- 3位:トヨタ プリウスα(ハイブリッド):26.2km/L
- 4位:日産 セレナ(e-power):26.2km/L
- 5位:ホンダ オデッセイ(ハイブリッド):26.0km/L
燃費が優れる理由
その理由は新型エンジンの搭載、フットワークが非常に軽くなっており出足がよくなっている点が挙げられます。
しかも、ハイブリッド車ではこれまでIMAを使用していたハイブリッドシステムをスポーツハイブリッドi-DCDへと変更するなど、細かい点でも進化が見られます。
ミニバンでは最小クラスで、ハイブリッドとなりますので、燃費を優先する場合はフリードで間違いないと評価できます。
ガソリン車はデメリットもあり
ただ、ハイブリッドではなくガソリン車の場合、1.5ℓの車格では高速長距離をこなすには若干物足りない側面があります。
ガソリン車でも充分にレジャー車としても機能しますが、必ずしも遠距離向けではないため注意しましょう。
高速長距離ならハイブリッド車、日常使いならガソリン車と使い分ける方が確実です。
気になるフリードの乗り心地は?
車内は絶妙なサイズ感
スペースでは1~3列目までのヒップポイントの間隔が90mmも増えており、前後席の間隔やスペースの問題も改善されています。
大人が6人乗った場合でもそれほど窮屈な思いをすることがなくなり、長距離の移動でもより快適な移動ができるようになっています。
コンパクトでありながら、スペースが確保されており正に絶妙なサイズ感となっています。
安定感も抜群に良い
フリードは出足やフットワークの点では「安定性」のアップも見逃せません。
フリードはもともと背が高いミニバンということもあってかどうして上部が揺れやすいという問題を抱えていました。
この点も新型フリードでは改善されており、これまで以上に安定した走りを実現しています。
レジャーでもタウンユースとしても乗り心地は抜群です。
サードシートの乗り心地は悪い
コンパクトカーサイズで3列席を実現している点は評価できる一方、サードシートは必要最低限のスペースが確保されるだけです。
大人が座る場合は物足りないのが現状で、セカンドシートのセットが必要になります。
3列目は充分に使えるという声もありますが、3列席を重視する場合は、乗り心地は確認しておいた方が良いでしょう。
なお、フリード+ではサードシートは荷室としても利用でき、そうすることで大きな荷物を積みやすいメリットがあります。
全てにおいて丁度良いは本当
ホンダ新型フリードは、ミニバンとしてコンパクトなサイズ・使い勝手・多目的利用など、全てにおいてキャッチコピーの通り「丁度良い」と言えます。
3列シートで、全ての要素を持ったミニバンはフリードだけです。
フルモデルチェンジされたことで、従来のデメリットも改善されており、「コンパクトで実用的なミニバン」を求める場合は第一選択肢となるでしょう。
既に述べた通り、細かいデメリットはありますのでその点だけ注意しましょう。
新型フリードのより具体的な燃費評価は?
フルモデルチェンジにおける最大のポイントといってもいい燃費性能に関しては実燃費は「12.32km~17.55km/l」レベルの範囲内となっています。
車種ごとに若干の違いが見られており、
- 「フリード+ハイブリッド2WD」が「17.55km/l」
- 「フリード+ハイブリッド4WD」が「16.38km/l」
- 「フリード+2WD」が「13.30km/l」
- 「フリード+4WD」が「12.32km/l」
となっています。
ハイブリッド車の実燃費は圧巻のレベル
こうしてみるとハイブリッド車が圧倒的に優れた燃費性能となっており、先ほど触れたハイブリッドシステムが変更された影響の大きさがうかがえます。
燃費性能を重視して購入する場合には断然ハイブリッド車のほうがよい、ということは間違いありません。
実際の口コミでもハイブリッドの燃費は高い評価を得ています。
→新型フリードの口コミと評判!
フリードはガソリン車かハイブリッド車で迷う方は非常に多いと思います。
ただ、ハイブリッドの性能を考えると後者を強くおすすめします。
なお、燃費は市街地、郊外、高速道路といったシチュエーションによっても違いが見られますし、運転環境によっても差が出てくるので一概に判断することはできません。
そのためシチューエ―ション別の燃費も押さえておきましょう。
市街地での燃費
まず市街地では「13.0km~13.4km/l」程度。安定性とフットワークが向上した影響もあったのか、かなりよい数字になっています。
これをライバル車のトヨタシエンタの「12.5km~13.0km/l」と比較しても優れた数字です。
郊外地での燃費
郊外地では「15.0km~15.5km/l」となっており、ハンドリングの軽さやスピードを出したときにも運転しやすいといった面も含めてやはり高く評価することができるでしょう。
トヨタのシエンタの「15.0km~15.2km/l」と比較して少し高い数字となっています。
高速道路の燃費
高速道路になると「20km~20.3km/l」程度の燃費性能となっており、20kmをオーバーするのはかなり優れた数字といえます。
ミニバンは空気抵抗の問題もあってどうしてもスピードを出したときの実燃費に少々不満が残るのですが、新型フリードはそうした従来の不満を見事に払拭しています。
全体を通じて燃費に優れる
全般的に見ても新型フリードの燃費性能はフルモデルチェンジと比較しても大幅な向上が見られます。ライバル車と比較しても優れたレベルにあることがうかがえます。
改めて実燃費で選ぶならフリードと言うことができるでしょう。
新型フリードの安全装備についての評価
出力と燃費性能と並んで今回のフルモデルチェンジの目玉となったのが安全装備です。
これまで新型フリードでは緊急時の自動ブレーキ機能が搭載されておらず、それがマイナス評価の源にもなっていました。
しかし今回の新型フリードではホンダセンシングを搭載しています。
ホンダセンシングの安全性は抜群
ホンダセンシングは、ホンダの最先端の技術が投入されていることで高い評価を得ています。
センサーにミリ波レーダーと単眼カメラを採用しており、
- 時速100kmの速度で走行している状態でも車両を検地
- 時速80km以下での走行なら歩行者も検地してブレーキが作動
する仕組みとなり、事故のリスクを最小限に抑えることができます。
衝突事故も未然に回避
万が一、路側帯を歩いている歩行者と衝突するリスクが生じた場合にはそれをいち早く検地として警告を発し、ステアリングの回避操作を支援する機能も搭載しています。
こうした安全性能に加えて中間距離を自動制御するクルーズコントロールも搭載されているので安全・安定した運転が可能です。
こうしたホンダの安全性を高く評価しているユーザーの声も多いようです。
外観はそのままに内装は進化
高い評価が並ぶ一方で、やや地味な印象があるのが外観です。もともと落ち着いた印象でそれほど派手なイメージがあるシリーズではありませんが、フルモデルチェンジされても外観のイメージはあまり変わっていません。
ただ、新型フリードのカラーリングは新色が追加されて人気なので注目と言えます。
→新型フリードのおすすめ人気色はどれ?鉄板カラーはこれだ
内装は若干進化されている
内装に関してはいくつかの点で変化が見られており、足元の圧迫感を改善してよりリラックスできるようになったほか、メーターが上端が低く抑えられたこともあって視覚的な圧迫感も低下しています。
少し窮屈な印象があったフリードですが、この細かな変更で多少ながら改善が見られます。
劇的な変化でこそありませんが、旧型から順当にポテンシャルがアップしていることは間違いないでしょう。
新型フリードはコンパクトで万能なミニバンを求める人に最適
新型フリードを辛口目線で評価してきましたが、結果的には大きなデメリットが少ない結果となりました。
細かい点でデメリットは見られるものの、燃費性能や安全機能はそれを補って余りあるパワーアップが見られます。
コンパクトで利便性が高いので、日常でも通勤でもレジャーでも全てに対応してくれます。
ハイブリッド車は特に満足感が高い
とくにハイブリッド車ではフルモデルチェンジの恩恵が大きく、この車種を追いかけてきた方にとっても間違いなく満足できるレベルといえます。
ハイブリッド車の燃費は圧倒的に優れ、それだけでも購入する価値があります。
コンパクトで万能なミニバンを求めるのであれば、迷うことなくフリードがおすすめです。
ホンダ新型フリードに関するのQ&A
最後に、新型フリードの評価でよく寄せられる質問をまとめておきます。
シエンタとはどちらがおすすめ?
- フリードのライバルにあたるのは日本でシエンタしかありません。
そのシエンタも2018年9月にマイナーチェンジをし、高い完成度となっています。
ただ、どちらが良いかはオーナー様の状況によって変わります。シエンタではなく、フリードを選ぶべき理由としては、
- 日常で3列目シートを使うことがある。
- より高い安全性を求める場合。
- パワフルな加速を求める場合。
などが挙げられます。
フリードはキャプテンシートを採用しているため、3列目シートとの相性がよく、3列シートを使うならフリードで決まりです。
また、安全性においてもホンダセンシング常備のフリードが上回ります。
なお、フリード+とシエンタを比べた場合、ともに2列シートとなりますが、両車については甲乙がつけがたく、どちらを選ばれても外れはないでしょう。
フリードをお得に買う方法とは?
評価の高いフリードですが値引きで安く買えることをご存じですか?
新型フリードの値引きにはシンプルなやり方があり、誰でも実行することができます。
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値引きについては下記の記事を見ておけば、カンタンにできます。
ぜひ流れをつかんでおきましょう。